フクロウの声が聞こえるとは？意味をやさしく解説

「フクロウの声が聞こえる」

「フクロウの声が聞こえる」は、小沢健二とSEKAI NO OWARIによるコラボレーションシングルで、2017年9月6日にVirgin Musicからリリースされました。これは小沢健二にとって20枚目のシングルであり、彼自身の名義でのコラボレーション作品としては、1994年の「今夜はブギー・バック (nice vocal)」以来、23年ぶりのことです。表題曲である「フクロウの声が聞こえる」とカップリングの「シナモン (都市と家庭)」は、2016年に行われた全国ツアー『魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ』で初めて披露された楽曲です。

このシングルのジャケットは、著名なアーティスト松本大洋によるオリジナルデザインで、前作「流動体について」と同じく7インチレコードの形態でリリースされました。さらに、10月4日にはこれらの楽曲がiTunes Storeでデジタル配信され、これは小沢健二の作品が初めてデジタルプラットフォームでの配信を果たしたことでもあります。

リリースの背景

2017年7月29日、小沢健二はFUJI ROCK FESTIVAL '17に出演し、そこで「フクロウの声が聞こえる」の発売日が9月6日であることが発表されました。同年9月1日には、渋谷マルイの壁面にこの楽曲の広告が掲示され、その広告には共演アーティストの名前が隠されていました。9月3日に新しい広告が張り替えられ、SEKAI NO OWARIとのコラボであることが明らかになりました。

小沢健二とSEKAI NO OWARIのメンバーは以前から友好関係を築いており、特にファンタジスタさくらだとその夫であるBoseがこの出会いの媒介となりました。また、小沢は前作の録音時にSEKAI NO OWARIのNakajinからギターを借りていたこともあり、両者のクリエイティブな繋がりが深まっていく様子がうかがえます。

収録曲とその内容

本シングルには、以下の楽曲が収録されています。全ての曲の作詞・作曲は小沢健二によるものです。

- フクロウの声が聞こえる I Hear an Owl（4:59）:

編曲は小沢健二とSEKAI NO OWARIが担当。ファンタジックな雰囲気を醸し出すアレンジが施されており、ストリングスやテルミンといった楽器が多用されています。歌詞にも一部変更が加えられており、小沢の次男「天縫（あまぬ）」の名前は曲中のフレーズ「天を縫い合わす飛行機」に由来しています。このトラックは、6thアルバム『So kakkoii 宇宙』に収録されるバージョンとは異なり、シングルバージョンはアルバムには収録されていません。

- シナモン (都市と家庭) Cinnamon (Cities & Households)（3:32）:

この楽曲も小沢健二名義で、ハロウィーンをテーマにした作品です。2018年8月31日には、本作と共に「流動体について」、「強い気持ち・強い愛」のリリックビデオが同時に公開されました。また、インストゥルメンタルトラックも収録されています。

- フクロウの声が聞こえる (instrumental)（5:00）
- シナモン (都市と家庭) (instrumental)（3:28）

テレビ出演

「フクロウの声が聞こえる」は、2017年9月8日にテレビ朝日の『ミュージックステーション』で披露されました。また、カップリングの「シナモン（都市と家庭）」は2017年10月5日にNHK総合の『SONGS』でも演奏されました。

このように、「フクロウの声が聞こえる」は小沢健二とSEKAI NO OWARIの新たな音楽的試みを表す作品であり、ファンにとっても待望のコラボレーションによる一つの成果となっています。

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