So kakkoii 宇宙

小沢健二の6作目のオリジナルアルバム『So kakkoii 宇宙』

小沢健二が2019年11月13日にリリースしたアルバム『So kakkoii 宇宙』は、彼の6作目のオリジナルアルバムです。この作品は、2006年に発表された『Ecology of Everyday Life 毎日の環境学』以来、実に13年ぶりの新作となり、16年ぶりにボーカル入りのオリジナルアルバムとして期待が寄せられました。
アルバムはVirgin Musicから発売され、リリース前から多くの話題を呼んでいました。

リリースの背景

2019年4月4日、小沢健二の公式YouTubeチャンネルで、同アルバムのリリースに関する動画が公開されました。この動画では、東京都港区飯倉片町の風景や「2019 COMING (RELATIVELY) SOON」といったネオンサインが映し出され、音楽ファンの注目を集めました。色とりどりの文字が吊るされた地下通路の映像も印象的で、キーワードとして「流動体」「神秘的」「フクロウ」といった言葉が浮かび上がる演出が施されていました。また、使用された楽曲にはアイリッシュハープが登場し、市川実日子とAwesome City ClubのPORINがコーラスで参加していることも話題になりました。

アルバムのタイトルは10月11日に発表され、全10曲の収録が明らかになりました。シングル『彗星』をはじめ、過去のリリース曲のオリジナルバージョンも収録されています。アルバムのジャケットデザインは小沢自身が手がけ、歌詞カードは全て銀箔で型押しされるなど、アートワークにもこだわりが見られます。

チャートの成績

リリース直後から高い評価を受け、2019年11月12日付のオリコンデイリーアルバムランキングでは初登場4位、翌日には3位を獲得しました。また、11月25日のオリコン週間アルバムランキングでは19,139枚を売り上げて初登場3位にランクインし、月間ランキングでも12位を記録しました。さらに、Billboard Japan Hot Albumsでも3位に入るなど、商業的にも成功を収めました。

収録曲について

本アルバムには、以下の曲が収められています：

• - 彗星 (Like a Comet) [4:03]

本作からの先行シングルで、配信限定。

• - 流動体について (On Fluid) [4:06]

19thシングル。

• - フクロウの声が聞こえる (I Hear an Owl) [6:06]

20thシングルのオリジナル版。小沢一人で歌唱し、特別なアレンジが施されています。

• - 失敗がいっぱい (What Didn't Kill Us) [4:24]
• - いちごが染まる (Strawberries Ripen) [5:11]
• - アルペジオ (Arpeggio) [3:38]

映画『リバーズ・エッジ』の主題歌。

• - 神秘的 (Mystical) [4:08]

19thシングルのカップリング曲。

• - 高い塔 (The Tower) [6:03]

タイトルに「高い塔とStardust」と記載。

• - シナモン (Cinamon) [3:30]
• - 薫る (Kaoru) [4:38]

この曲ではアルバムタイトルが歌詞に登場します。

パフォーマンスとツアー

アルバムのリリースに伴い、2019年11月11日と12日に新木場STUDIO COAST、チームスマイル・豊洲PITで特別なライブ「飛ばせ湾岸 2 nights、guitar bass drums で So kakkoii 宇宙へ」が開催されました。また、2022年には全国ツアーも行われ、盛況を収めました。小沢健二の音楽が持つ独自の魅力と、長年のキャリアが詰まった作品です。

もう一度検索