フジテレビ「パン」シリーズ

フジテレビ「パン」シリーズ

フジテレビ「パン」シリーズは、2000年10月から放送開始された深夜のトークバラエティ番組群です。このシリーズ最大の特徴は、新人女子アナウンサーを起用し、経験ゼロの状態からキャリアを積ませるというユニークなコンセプトにあります。通常のトーク番組とは異なり、アナウンサー自身の個性が番組に色濃く反映される点が魅力です。

番組の変遷と特徴

番組は、当初は9ヶ月から1年と放送期間が不定でしたが、4代目『カトパン』から6代目『ヤマサキパン』までは、10月開始で翌年3月終了という6ヶ月間の放送に固定されました。また、『カトパン』から『ミタパンブー』までは、その年に入社した女子アナ1名がこの番組を担当し、残りのアナウンサーのうち1名が『アナ★バン!』のMCに起用されることが慣例となっていました。ただし、入社年度に3人以上のアナウンサーが入社した場合や、番組自体が放送されなかった年度もあるため、両番組のMCを経験していないアナウンサーも存在します。

番組名は、初代の千野志麻アナウンサーの『チノパン』に始まり、以降は各アナウンサーの名前と「パン」を組み合わせたものとなりました。結果として、生野陽子アナウンサーの『ショーパン』はショートパンツ、山﨑夕貴アナウンサーの『ヤマサキパン』は山崎製パンとかけたものになっています。番組名は担当アナウンサーの愛称としても使われるようになり、その影響は他局にも及び、TBS[[テレビ]]の枡田絵理奈アナウンサーが『マスパン』と呼ばれるなど、社会現象にもなりました。

2012年4月からは、アニメ『トリコ』内で、アニメオリジナルキャラクターのティナ（声 - 水樹奈々）がMCを務めるコーナー「ティナパン」が開始されました。このコーナーも、本編に登場するキャラクターをゲストに迎えトークをするという内容で、番組シリーズの系譜を継いでいます。

番組オープニングでは、「○○パン レディー・ゴー！」という決め台詞とともに、左腕を右腕の肘にあて、右手の人差し指を突き出す独特のポーズが定番です。このスタイルは『アヤパン』から始まり、『ミタパンブー』まで継承されましたが、『ミカパン』では行われず、『ユミパン』で復活しました。ただし、『ミタパンブー』のみ「ミタパン レディー・ブー！」という掛け声が使用されました。

出世番組としての側面

この番組を担当した10名のアナウンサーのうち、松村未央アナウンサーを除く9名が『めざまし[[テレビ]]』へのレギュラー出演を経験しています。さらに、高島彩アナウンサー、生野陽子アナウンサー、加藤綾子アナウンサー、永島優美アナウンサーは、同番組のメインキャスターを務めるなど、フジテレビの女性アナウンサーの出世番組としての側面も持っています。

歴代アナウンサー

チノパン（2000年10月 - 2001年9月） - 千野志麻
アヤパン（2001年10月 - 2002年6月） - 高島彩
ショーパン（2007年10月 - 2008年9月） - 生野陽子
カトパン（2008年10月 - 2009年3月） - 加藤綾子
ミオパン（2009年10月 - 2010年3月） - 松村未央
ヤマサキパン（2010年10月 - 2011年3月） - 山﨑夕貴
ミタパン（番組名は『ミタパンブー』）（2012年1月 - 2012年9月） - 三田友梨佳
ミカパン（2013年10月 - 2014年3月） - 三上真奈
ユミパン（2014年10月 - 2015年3月） - 永島優美
クジパン（2017年7月 - 9月） - 久慈暁子

関連項目

* 日枝久（「パン」シリーズ放送開始時のフジテレビ社長）

もう一度検索