フジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ

月曜9時枠ドラマ『月9』の歴史

フジテレビの月曜9時枠で放送される連続ドラマ、通称『月9』は、1962年から続く長い歴史を持つ人気の番組枠です。この枠は、一度1980年に放送が中断された後、1987年に再設立され、以来現在に至るまでさまざまな作品が放送されてきました。

初期の変遷

1962年に始まった『月9』枠は、開局当初からのトーク番組やドラマの放送を経て、1970年代には海外ドラマの放送も挟みつつ、1972年には国内ドラマがメインとなりました。特に1970年代後半には時代劇や刑事ドラマが好評を得ましたが、1980年に一時的に枠が消滅しました。1987年、重村一現在の編成部長が新たに月9枠を設立し、以降は新しい時代のドラマを展開していきました。

月9のアイデンティティ

月9ドラマは、初期には高年齢層をターゲットにした質の高い作品が多く制作されていましたが、次第に若者層を意識したドラマも増えていきました。1987年から1990年代にかけては『北の国から』や『東京ラブストーリー』などの名作が生まれ、視聴率も好調でした。この時期を通じて、「トレンディドラマ」と呼ばれる新しい潮流が生まれ、他局にも影響を与えました。

視聴率と人気

90年代には、「月9」は多くの視聴者から支持を集め、同枠の代表作は高視聴率を達成しました。1993年には『ひとつ屋根の下』が最高視聴率を記録し、その後も『HERO』や『ラブジェネレーション』など数多くのヒット作が生まれました。特に、視聴率30%を超えるドラマも多く、視聴者にとって欠かせない白熱した時間帯となっていました。

2000年代以降の変化

しかし、2000年代に入ると次第に視聴率が下降し、制作方針にも変化が見られるようになりました。ラブストーリーの枠が狭まり、刑事ドラマや医療ドラマも増える中で、『月9』は新たな方向性を模索するようになりました。2018年放送の『海月姫』は、過去最低の視聴率を記録し、月9の存在意義が問われました。

2020年代の再生

最近では、『コンフィデンスマンJP』や『SUITS/スーツ2』など新たなヒットを生み出し、視聴率も復調の兆しを見せています。特に『コンフィデンスマンJP』は映画化もされ、大ヒットを記録。これにより『月9』の再興へとつながっています。また、2021年からは新たなオリジナル作品の制作にも力を入れるなど、ドラマの多様性を図っています。

まとめ

フジテレビの月曜9時ドラマ枠『月9』は、芸能界に多くの影響を与え、多様なドラマを生み出し続けてきた歴史ある枠です。観視者にとって、ここでのドラマは特別な時間として存在し、今後も新たな挑戦を続けることでしょう。

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