フジテレビ系列深夜ニュース枠

フジテレビ系列深夜ニュース枠の変遷

フジテレビ系列の深夜ニュース枠は、開局以来、様々な変遷を辿ってきました。ニュース番組とスポーツ番組の編成、番組コンセプトの変更、そして番組名の変更など、その歴史は複雑です。ここでは、フジテレビ系列の深夜ニュース枠の歴史を詳細に解説します。

初期（1959年～1987年）：スポーツ番組重視の時代

フジテレビ開局から1987年までは、最終版ニュースの放送時間は15分と短く、スポーツニュース番組が重視されていました。特に、1976年に開始された『プロ野球ニュース』は、この時期の主力番組でした。

ワイドニュースへの転換期（1987年～1994年）

1986年10月に『ニュース工場一本勝負!』が関東ローカルで開始され、最終版ニュースのワイド化が始まりました。1987年4月には、全国ネットの『FNNニュース工場』となり、『プロ野球ニュース』も内包されました。同年10月には、『FNN DATE LINE』に改称され、ニュース番組から「ニュース」の名称を排除する方針がとられました。

1990年4月には、鹿内宏明会長の就任に伴い、特集コーナーを排除したシンプルなニュース番組『FNN NEWSCOM』が開始されました。しかし、一方で『プロ野球ニュース』は65分のワイド編成となり、再びスポーツ番組重視の編成となりました。

ニュース重視へのシフト（1994年～2000年）

1994年4月には、『プロ野球ニュース』を内包した『LIVE'94ニュースJAPAN』が平日に開始され、初めてニュース番組の放送時間がスポーツニュースを上回りました。土日にはスポーツ番組重視の『LIVE'94スポーツWAVE』が放送されました。しかし、1998年10月には、23時台にバラエティ枠が新設されたため、『ニュースJAPAN』の放送時間が20分繰り下げられました。2000年4月にはさらに10分繰り下げられ、ニュース番組の放送時間は30分に縮小しました。

コンプレックス形式への移行（2001年～2015年）

2001年4月には、日曜版『ニュースJAPAN』がスポーツニュース枠とともに、22時の情報番組『スーパーナイト』に吸収されました。しかし、2003年4月には再分離され、『ニュースJAPAN』は23時30分から23時55分までのコンパクトな番組となり、後続のスポーツニュース番組『SPORT』とコンプレックス形式で放送されました。

再編と番組コンセプトの継承（2015年～現在）

2015年4月には、『ニュースJAPAN』のコンセプトを継承した『あしたのニュース』へと再編されました。2016年4月には、平日の『あしたのニュース』がスポーツニュース枠と統合され、『ユアタイム』となりました。土日もスポーツニュース枠を統合した『スポーツLIFE HERO'S』となりました。

2017年10月には、『ユアタイム』が『THE NEWSα』となり、かつての『ニュースJAPAN』のコンセプトを継承しました。2018年4月には、番組内容をそのまま継承した『FNNプライムニュース α』が開始され、土日も『S-PARK』となりました。2019年4月には、『Live News』ブランドにリニューアルするため、『FNN Live News α』が開始されました。

主な番組一覧

平日

ニュース対談 (1959年3月1日 - 1965年9月)
きょうのニュース (1965年10月 - 1966年3月)
こちら報道部 (1966年4月 - 1968年3月)
ニュースパトロール (1967年頃)
FNNニュース最終版（第1期）(1968年4月 - 1977年4月1日)
FNNニュースレポート23:00 (1977年4月4日 - 1987年3月31日)
FNNニュース工場 (1987年4月1日 - 9月30日)
FNN DATE LINE (1987年10月1日 - 1988年3月31日)
ニュース最終版（第2期） (1988年4月1日 - 1990年3月30日)
FNNニュース (1990年4月2日 - 1990年4月6日)
FNN NEWSCOM (1990年4月9日 - 1994年3月31日)
ニュースJAPAN (1994年4月1日 - 2015年3月28日)
あしたのニュース (2015年3月30日 - 2016年4月2日)
ユアタイム (2016年4月4日 - 2017年9月29日)
THE NEWSα (2017年10月2日 - 2018年3月31日)
FNNプライムニュース α (2018年4月2日 - 2019年3月30日)
FNN Live News α (2019年4月1日 - 現在)

週末

ニュース対談 (1959年3月1日 - 1965年9月)
きょうのニュース (1965年10月 - 1966年3月)
こちら報道部 (1966年4月 - 1968年3月)
FNNニュース最終版（第1期）(1968年4月 - 1977年4月3日)
FNNニュースレポート23:30 (1977年4月9日 - 1987年3月29日)
FNNニュース工場 (1987年4月4日 - 9月27日)
FNN DATE LINE (1987年10月3日 - 1988年3月26日)
ニュース最終版（第2期） (1988年4月2日 - 1990年3月31日)
FNNニュース (1990年4月1日,7日,8日)
FNN NEWSCOM (1990年4月14日 - 1994年3月27日)
スポーツWAVE (1994年4月2日 - 1995年3月26日)
FNNニュース最終版（第3期）(1995年4月1日 - 1997年3月30日)
ニュースJAPAN WEEKEND (1997年4月5日 - 2003年3月29日,日曜日：1997年4月6日 - 2001年3月25日)
感動ファクトリー・すぽると!&ニュース (2003年4月5日 - 2004年9月25日)
ニュース&すぽると! (2004年10月2日 - 2016年3月26日)
スポーツLIFE HERO'S (2016年4月3日 - 2018年4月1日)
S-PARK (2018年4月8日 - 2024年3月31日)
すぽると! (2024年4月7日 - 現在)
EZ!TV (2001年4月1日 - 2003年3月30日)
FNNニュース (2003年4月6日 - 2016年3月27日)
スポーツLIFE HERO'S (2016年4月3日 - 2018年3月25日)
S-PARK (2018年4月1日 - 2024年3月24日)
すぽると! (2024年3月31日 - 現在)

クロスネット局でのネット状況

一部地域では、系列局の関係で、フジテレビ系列の深夜ニュース枠が放送されていない場合があります。

備考

北海道文化放送以前のネット局である札幌テレビでは、FNSのみ加盟していたため、FNN番組は放送されませんでした。[テレビ山口]はJNN協定によりFNNに加盟できず、FNSのみの加盟だったため、JNN番組を放送していました。福島テレビ(FTV)もテレビ山口同様JNN・FNSクロスネット局でしたが、1983年4月のFNN加盟までは深夜の全国ニュースを放送せず、『FTVニュース』を放送していました。

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