フジテレビ30年史

フジテレビ30年史

『フジテレビ30年史』は、フジテレビの開局30周年を記念して1988年3月31日に放送された特別番組です。この番組は、フジテレビの歴史を振り返ることを目的にし、秘蔵映像を一挙に公開しました。正式なタイトルは『開局30周年特別企画 フジテレビ30年史 秘蔵VTR一挙大公開』で、放送時間は夜8時から11時18分までの約3時間にわたります。

フジテレビは1959年に開局し、初めての放送として『スター千一夜』や『おとなの漫画』、皇太子の御成婚を祝う番組などを行い、テレビ業界に新たな風を吹き込みました。この番組では、そんなフジテレビの歩みを辿りながら、視聴者に過去の名場面や歴史的な出来事を振り返ることができる貴重な機会となりました。当日は、明石家さんまが司会を務め、他には楠田枝里子、露木茂といった著名な出演者が登場しました。

さて、放送前には20時から20時03分まで、予告番組『今夜の30周年特別企画』が放送され、これはモノクロ風に加工された映像を用いたコント形式でした。このような演出により、当時の雰囲気を感じられる工夫が施されていました。

本編では、様々なコーナーが設けられ、例えば「集まれ! フジっ子No.1クイズ」では、タレントたちがフジテレビに関するクイズに答える形で盛り上がり、視聴者も一緒に楽しめるような内容になっていました。また、フジテレビの人気番組の第1回のオープニング映像を紹介するコーナーも設けられ、視聴者は懐かしい瞬間を再体験することができました。

番組の構成は多彩で、過去の番組やCM、さらにはフジテレビとの関わりのある著名人の秘蔵映像を振り返る内容が目白押しでした。特に、ニュース30年史として1959年から1988年までのニュース映像を総覧するコーナーは、フジテレビの成長とともにあった日本の近代史を感じ取ることができました。

エンディングには、名曲『スタンド・バイ・ミー』が流れ、フジテレビのクロージング映像が使われ、放送当初の懐かしいイメージを引き立てました。特に印象的だったのは、過去の名番組やCMを振り返る場面がいくつもあり、視聴者にとって懐かしい記憶を呼び起こすものでした。相方やゲストが懷かしい話をすることで、視聴者も共感し、楽しむことができました。

また、番組中には、フジテレビが扱ってきた多様なジャンルが紹介され、ドラマからバラエティ、音楽まで、これまでの歴史が色濃く反映されていました。このようにして、フジテレビは「楽しくなければテレビじゃない」という理念を貫き通し、時代を超えて親しまれる存在へと成長してきたことが伺えました。

放送終了後、関東地方では1988年4月16日に再放送も行われ、視聴者は再びこの特別な放送を楽しむ機会を得ました。このように、フジテレビの歴史や人気番組の魅力は、視聴者に深い感動と新たな発見をもたらし、今後も語り継がれることでしょう。

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