フジ医療器

株式会社フジ医療器

株式会社フジ医療器（英: FUJI MEDICAL INSTRUMENTS MFG. CO.,LTD.）は、大阪府大阪市中央区に本社を構える、健康と美容機器の製造・販売を行う企業です。特にマッサージチェアの分野で高い知名度を誇ります。

概要

フジ医療器の原点は1954年。創業者である藤本信夫氏が、自動車のハンドルや軟式野球ボール、自転車のチェーンといった身近な部品を応用し、試作マッサージチェアを完成させたことに始まります。普及拡大の背景には、創業者の着想と、二代目である藤本信一郎氏による独自の販売戦略がありました。従来の卸売りに留まらず、顧客と直接対話する販売方式を確立し、製品の効果や使用方法を丁寧に説明することで、着実に売り上げを伸ばしていきました。この販売手法は、のちに株式会社日本トリムやファミリーイナダ株式会社といった同業他社にも影響を与えたとされています。

マッサージチェアの他にも、アルカリイオン整水器、フィットネス機器、治療機器、補聴器、オゾン水生成器など、幅広い製品を取り扱っています。

沿革

1954年：大阪市阿倍野区阪南町にてフジ製作所として創業。健康機器の製造を開始し、第一号機である木製あんま機を開発。
1960年：業界初の四つ玉式マッサージ機を開発。
1965年：株式会社フジ医療器として法人組織に改組。本社・工場を大阪市住吉区杉本町に移転。フジマッサージ機の「たたき」技術がアメリカで特許を取得し、米国での専売権を獲得。
2005年：ISO 13485:2003の認証を取得。
2008年：本社を現在の大阪市中央区に移転。
2009年：大阪府南河内郡太子町に大阪工場の新社屋が完成し、移転。
2010年：マッサージチェア「KEN OKUYAMAモデル KN-10/KN-15」がグッドデザイン賞を受賞。
2014年：アサヒホールディングスの100%子会社であるジャパンウェイストが、フジ医療器の株式80.9%を取得し、アサヒホールディングスのグループ会社となる。
2020年：アサヒライフ&ヘルスが保有する株式60%を、台湾のジョンソンヘルステックへ譲渡。
2021年：九州事業所を開設。
2022年：ジョンソンヘルステックがアサヒホールディングスの保有するフジ医療器株式40%を取得し、100%子会社化。

拠点

本社：大阪府大阪市中央区農人橋1丁目1番22号 大江ビル14階
大阪工場：大阪府南河内郡太子町太子2372-95
九州事業所（製造開発拠点）：福岡県田川郡福智町伊方4680
東京ショールーム：東京都品川区西五反田3丁目7-10 アーバンネット五反田NNビル1階（東京本部内）
東京ソラマチ店：東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ イーストヤード5階

テレビ番組

日経スペシャル カンブリア宮殿 - 日本生まれの家電「マッサージチェア」で世界中の人達の心身を癒せ！（2012年8月2日、テレビ東京）

外部リンク

株式会社フジ医療器
* フジ医療器モール

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