フッカー (ラグビーリーグ)

ラグビーリーグにおけるフッカーの役割

ラグビーリーグにおいて、フッカーは非常に重要なポジションです。主に背番号9をつけ、フォワードの一員として、スクラムの最前列（フロントロー）でプレーします。ポジション名の由来は、スクラムでボールを足を使って後方へ「捕まえる」（hookする）動作から来ています。

プレイにおける役割

フッカーは、タックル後のプレイ-ザ-ボールからボールを拾い上げる、代理ハーフバック（ダミーハーフ）としての役割を担うことが多く、ボールに触れる機会が非常に多いのが特徴です。そのため、次にボールをどうするか（パス、ラン、キックなど）の判断が求められ、チームの攻撃において重要な役割を果たします。ハーフバックやフルバックと共に、チームの「脊椎」と呼ばれる中心的なポジションの一角を担っています。

10メートルルールの導入後には、ハーフバックからフッカーへ転向する選手が増加しました。これは、フッカーの戦術的な重要性が増したことを示しています。

背番号について

ラグビーリーグの競技規則では、フッカーは9番を付けることが定められています。しかし、一部のリーグでは、ポジションに関係なく個別の背番号が割り当てられる場合もあります。

ボールタッチ数とタックル数

ある調査によると、フッカーはスタンドオフ/ファイブ-エイスと共に、他のポジションよりも多くボールを手で扱うことが示されています。また、ナショナルラグビーリーグの2013年シーズンでは、タックル数の上位選手は全てフッカーでした。これは、フッカーが攻撃だけでなく、守備においても重要な役割を果たしていることを示しています。

特筆すべきフッカー

各国のラグビーリーグ殿堂入りを果たしたフッカーには、以下の選手がいます。

ニュージーランド: ジョック・バターフィールド
オーストラリア: ケン・カーニー、サンディー・ピアース、キャメロン・スミス、ノエル・ケリー

これらの選手は、フッカーとして卓越した能力を発揮し、ラグビーリーグの歴史に名を残しています。

フッカーは、スクラムにおけるボールの獲得、プレイ-ザ-ボールからのボールの拾い上げ、そして攻撃の起点としての判断力など、多岐にわたる能力が求められるポジションです。そのため、ラグビーリーグにおいて、フッカーの存在はチームの勝敗を大きく左右すると言えるでしょう。

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