フョードル・スモロフ

フョードル・スモロフ：ロシアを代表するストライカーの軌跡

フョードル・ミハイロヴィチ・スモロフ（Фёдор Михайлович Смолов）は、1990年2月9日ロシアのサラトフ出身のプロサッカー選手です。FCロコモティフ・モスクワに所属し、ポジションはフォワードを務めています。

クラブキャリア

スモロフは2006年にサトゥルン・ラメンスコーエのユースチームに加入し、その才能を開花させました。2007年には名門FCディナモ・モスクワへ移籍し、プロデビュー。2010年にはオランダのフェイエノールトへレンタル移籍を経験し、海外でのプレーにも挑戦しました。

しかし、ディナモ・モスクワではレギュラーを確保できず、2012年にはFCアンジ・マハチカラへレンタル移籍。その後、FCウラル・スヴェルドロフスク・オブラストへのレンタルを経て、2015年にFCクラスノダールへ完全移籍を果たします。クラスノダールでは、その得点能力が爆発。2015-16シーズンにはロシア・プレミアリーグで20得点を挙げ、見事得点王に輝きました。ロシア人選手が得点王を獲得したのは、2007年以来8シーズンぶりの快挙でした。翌2016-17シーズンも18ゴールを記録し、2シーズン連続で得点王に輝きました。

2018年、スモロフはFCロコモティフ・モスクワへ移籍。2020年にはスペインのセルタ・デ・ビーゴへレンタル移籍し、再び海外リーグに挑戦しました。

代表キャリア

スモロフは、U-21ロシア代表でも中心選手として活躍。2012年にはロシアA代表に初招集され、アメリカとの親善試合で代表デビューを飾りました。同試合では初得点も記録しています。

自国開催となったFIFAコンフェデレーションズカップ2017では、ニュージーランド戦で得点を挙げ、勝利に貢献。2018 FIFAワールドカップでは、背番号10を背負い全試合に出場し、チームのベスト8進出に貢献しました。

人物

スモロフは離婚歴があり、元夫人は2003年ミス・ロシアのヴィクトリア・ロピレワ。また、モデルのミランダ・シェリアや、2015年ミス・ロシアのソフィア・ニキチュクとの交際も報じられました。

英語に堪能で、マリオ・プーゾの小説「ゴッドファーザー」を愛読していることでも知られています。

セルタ・デ・ビーゴへのローン移籍中には、新型コロナウイルスの影響でリーグが中断された際、クラブの許可を得ずにプライベートジェットで帰国。18歳のガールフレンドに会うためだったと報じられ、物議を醸しました。

タイトル

FCロコモティフ・モスクワ
ロシア・カップ: 2018-19
ロシア・スーパーカップ: 2019

個人
ロシア・プレミアリーグ得点王: 2015-16, 2016-17
ロシア年間最優秀サッカー選手賞：2015-16, 2016-17, 2017-18

フョードル・スモロフは、その高い得点能力と、ピッチ内外での話題性で、常に注目を集めるロシアを代表するサッカー選手の一人です。

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