フライデーナイトはお願い!モーニング

『フライデーナイトはお願い!モーニング』は、テレビ岩手によって企画・制作され、日本テレビ系列の深夜放送枠「ZZZ」内でオンエアされたバラエティ番組です。2000年 4月8日から2001年 9月30日にかけて、毎週土曜日の未明、具体的には金曜日の深夜0時42分から1時17分まで放送されました。この番組は、占いを主要なテーマとした内容で構成されており、特に注目すべき点として、テレビ岩手にとっては当時（2014年3月時点の情報による）唯一の全国ネット向けレギュラー番組であったことが挙げられます。番組は放送後期になると、「おねモニ」という略称で視聴者に親しまれるようになりました。

出演者と番組の特色

番組の中心には、MCとしてタレントの中山秀征と、人気アイドルグループのモーニング娘。が据えられました。占いをテーマにした企画を軸に、様々なコーナーやゲストを交えながら番組は進行しました。モーニング娘。の出演に関しては、番組開始時のメンバー構成から、2000年4月にメンバーが増員され10人体制（その後9人体制へ移行）となって以降は、メンバー全員が揃う回は稀となり、時には3名のみが出演するなど、その都度参加するメンバーが変動するスタイルが特徴でした。ナレーションは、番組放送初期の2001年3月まではテレビ岩手のアナウンサーである山田美絵が担当し、同年4月以降番組終了までは畠山美和子が引き継ぎました。さらに、番組内の特定のコーナーには、ココナッツ娘。や東京ビンゴビンゴダイナマイトジャパンといったユニットも登場し、番組に多様な要素を加えていました。

登場した多彩なゲスト

『フライデーナイトはお願い!モーニング』には、お笑い芸人から俳優、タレントまで、非常に幅広い分野からゲストが登場しました。例として、浅草キッド、上島竜兵、さまぁ〜ず、志村けん、なすび、よゐこといったお笑い界の面々や、モノマネで知られるコージー冨田・原口あきまさコンビが出演。また、飯島愛、大澄賢也、大仁田厚、篠原ともえ、チューヤンなども顔を見せており、これらのゲストがレギュラー出演者や占い企画にどのように絡むのかも、番組の魅力の一つでした。

番組関連商品

番組の人気を受けて、関連商品もリリースされました。特に、太田穣氏によって編纂された「モー娘。占い」という書籍は、番組企画から生まれた公式ガイド本と言えます。この書籍は「モームスうらない」と読まれ、モーニング娘。のメンバーの名前にちなんだユニークな発売記念イベントの様子が番組内で取り上げられるなど、ファンにとって話題の商品となりました。

制作チームと技術協力

この番組の制作は、多岐にわたる専門分野のスタッフによって支えられていました。番組の骨子を作る構成作家、映像・音声・照明などの技術スタッフ、セットや衣装を担当する美術スタッフ、そして番組全体の流れを管理するディレクターやプロデューサー陣など、多くの人々が協力して番組を作り上げました。主な収録はレモンスタジオと日本テレビ生田スタジオで行われ、制作にあたっては共同テレビジョン、権四郎、読売映像、NTV映像センターといった各社が技術面での協力を行い、CAVINが美術面で協力しました。制作協力としてZIPPYが参加し、番組の製作著作はテレビ岩手が行いました。このように、地方局が全国ネットで番組を制作するためには、多くの外部協力と内部スタッフの密な連携が不可欠であったことを示しています。

以上のように、『フライデーナイトはお願い!モーニング』は、占いをテーマに、中山秀征とモーニング娘。を中心とした出演陣、そして多くの制作スタッフの尽力によって、当時の深夜テレビに独自のカラーを添えた「占い」バラエティ番組として放送されました。

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