フランク・トーマス

フランク・エドワード・トーマスのプロフィール

フランク・エドワード・トーマス（Frank Edward Thomas、1968年5月27日生まれ）は、アメリカ合衆国ジョージア州コロンバス出身の元プロ野球選手で、一塁手および指名打者として活躍した選手です。右投右打のトーマスは、愛称「ビッグハート（Big Hurt）」で知られ、長いキャリアと多くの栄光を持った選手です。

経歴

プロ入り前

フランクは高校時代よりアメリカンフットボールと野球の両方で注目を集めていました。その後、名門オーバーン大学にスポーツ奨学生として入学し、最初の1年はアメリカンフットボールに専念しましたが、野球に転向することになりました。1989年にはサウスイースタン・カンファレンスで最優秀選手に選出され、大学時代の通算49本塁打は学校の新記録となりました。

プロ入りとホワイトソックス時代

トーマスは1989年のMLBドラフトでシカゴ・ホワイトソックスから1巡目（全体7位）で指名され、プロ入りを果たします。デビュー年の1990年には、AA級バーミングハム・バロンズで109試合に出場し、打率.323、18本塁打、71打点と素晴らしい成績を残し、マイナーリーグの年間最優秀選手に輝きます。翌年にはメジャーデビューを果たし、アドバンスド・アナリティクスが進化し始めた1991年から1994年にかけての成績は、特に目を見張るものがあります。彼は1993年から1997年にかけて5年連続オールスターに選出され、1993年と1994年には満票でMVPを受賞。

さらに、トーマスは長打力と出塁率の面でリーグをリードし続け、特に1994年にはストライキによるシーズンの中断にもかかわらず驚異的な数字を記録しました。

1996年には左足の骨折に見舞われたものの、復帰を果たし、1997年には初の首位打者に輝く等、その実力を証明しました。

アスレチックスとブルージェイズ時代

1999年以降、トーマスは故障の影響を受け、2001年にはキャリアワーストの成績に。その後、2006年にアスレチックスと契約し、チームの一員として再び輝きを取り戻します。特に、2007年に通算500本塁打を達成し、名球会の一員となりました。

その後、ブルージェイズにも移籍し、2008年には不振の影響で解雇されるものの、翌年にアスレチックスで復帰を果たしました。

引退後

トーマスは2010年に正式に引退を発表、2014年にはアメリカ野球殿堂入りを果たします。引退後は、FOXスポーツで解説者として活動し、現在も野球界に影響を与え続けています。

人物像

トーマスは、現役時代に打撃技術を磨くために自身の打撃コーチに多くの感謝を示しており、同時にリニアックアプローチを重視していました。彼はまた、日米野球に参加したことはないものの、テレビ番組に出演して日本のファンとも交流を持ちました。

フランク・トーマスのキャリアは、数々の記録を打ち立てただけでなく、彼の人柄や影響力が今も語り継がれています。彼の活躍は多くのファンにとって大きな刺激となり、また野球の歴史にも深く刻まれています。

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