フランク・ライク

フランク・マイケル・ライク・ジュニア（Frank Michael Reich Jr.）は、1961年12月4日、ニューヨーク州フリーポート生まれ。アメリカンフットボールの元選手、指導者であり、現在はNFLカロライナ・パンサーズのヘッドコーチを務めています。

選手としてのキャリア

ライクは、メリーランド大学時代にその才能を開花させました。1984年のマイアミ大学戦では、途中出場ながらチームを42-40の大逆転勝利に導き、その名を轟かせました。相手QBは、後にNFLでも活躍するバーニー・コーザーでした。

1985年、ライクはNFLドラフト3巡目でバッファロー・ビルズに入団。主にジム・ケリーの控えQBとして10年間在籍し、ケリーが負傷した際には見事な活躍を見せ、チームの4年連続AFC制覇に大きく貢献しました。

中でも特筆すべきは、1993年のNFLワイルドカードプレーオフ、ヒューストン・オイラーズ戦です。ケリーの負傷により先発出場したライクは、一時32点差をつけられる絶望的な状況からチームを奇跡的な逆転勝利に導きました。この試合は「NFL史上最大の逆転劇」として語り継がれています。

1995年、ライクはカロライナ・パンサーズに移籍し、チーム初の先発QBを務めました。その後、ニューヨーク・ジェッツ、デトロイト・ライオンズを経て、1998年シーズンに現役を引退しました。

指導者としてのキャリア

引退後、ライクは指導者の道へ進み、2006年にインディアナポリス・コルツのアシスタントコーチに就任。その後、アリゾナ・カージナルス、サンディエゴ・チャージャーズでコーチを歴任し、2014年にはチャージャーズのオフェンシブコーディネーター（OC）に就任しました。2016年からはフィラデルフィア・イーグルスのOCを務め、2017年にはチームをスーパーボウル制覇に導きました。

2018年、ライクはインディアナポリス・コルツのヘッドコーチに就任。5年間で2度チームをプレーオフに導きましたが、2022年シーズン途中に解任されました。2023年からは、カロライナ・パンサーズのヘッドコーチとして、再びチームを率いることになりました。

フランク・ライクは、選手としても指導者としても、アメリカンフットボール界に大きな足跡を残している人物です。その類まれなるリーダーシップと戦略眼で、今後の活躍も期待されています。

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