フランシスコ・ロマン・アラルコン

イスコ（Isco）

フランシスコ・ロマン・アラルコン・スアレス（イスコ）は、1992年4月21日にスペインのアンダルシア州マラガ県で生まれたサッカー選手で、現在はレアル・ベティスに所属している。彼のプレースタイルは、卓越した技術力とクリエイティビティを兼ね備えており、そのため「マヒア」と呼ばれ、チームメイトからも高く評価されている。

クラブ経歴

バレンシアCF

イスコはバレンシアCFの下部組織でキャリアをスタートさせ、2009-10シーズンにはリザーブチームであるバレンシアCF・メスタージャに所属。セグンダ・ディビシオンBで25試合出場し、1ゴールを挙げたが、チームは降格してしまった。2010年11月11日には、コパ・デル・レイのUDログロニェス戦でトップチームデビューを果たし、この試合で2得点を記録。その後、プリメーラ・ディビシオン（1部）のデビューも果たし、2010-11シーズンにはリザーブチームで15得点を挙げ、セグンダ・ディビシオンへの昇格に貢献した。

マラガCF

2011年には母国のマラガCFに5年契約で移籍し、移籍金は600万ユーロと報じられた。マラガでは、移籍後初ゴールをラシン・サンタンデール戦で挙げ、翌週にはビジャレアルCF戦でも得点。2011-12シーズンには32試合出場、5得点を記録し、チームはUEFAチャンピオンズリーグに初出場を果たす。イスコは絶好調を維持し、FCゼニト戦では初のUEFAチャンピオンズリーグ出場で2ゴールを挙げた。

レアル・マドリード

2013年、レアル・マドリードに移籍。初年度から素晴らしい活躍を見せ、開幕戦では1ゴール1アシスト、さらにはアスレティック・ビルバオ戦で2得点を挙げたが、フォーメーション変更により出場機会が減る局面もあった。それでも、徐々に新しいポジションにも適応し、監督のカルロ・アンチェロッティやジネディーヌ・ジダンからも評価され続けた。彼は、レアル・マドリードの中で数多くのタイトルを手に入れ、僅か1シーズンでUEFAチャンピオンズリーグを含む数々の栄誉を加えた。

セビージャFC

2022年には恩師のロペテギの誘いを受けてセビージャFCに加入。しかし、監督交代によって彼の立場が厳しくなり、2022年末には契約解除を余儀なくされた。公式戦では19試合に出場し、1得点を記録したが、彼の期待とは裏腹にチームとの関係が悪化してしまった。

現在の所属、レアル・ベティス

2023年7月には、レアル・ベティスへの加入が発表され、特にセルヒオ・カナレスの退団後に期待される選手となった。

代表歴

イスコは、代表としても数々の大会に出場しており、特にUEFA U-21欧州選手権2013では3得点を挙げてブロンズブーツを獲得。2018年にはFIFAワールドカップに出場し、グループステージで得点を挙げてチームの進出に貢献したが、ロシア戦で敗退した。しかし、その後の2年間代表から遠ざかる時期も経験した。

人物

彼は愛犬「メッシ」を飼っており、また家族にも恵まれている。イスコは技術だけでなく、戦術的な視野やボールコントロールにも定評があり、スペイン代表におけるアンドレス・イニエスタの後継者とも言われている。

彼のストーリーは、サッカー界での挑戦と成功、時には挫折をともなうものであり、その魅力的なプレースタイルは今後も多くのファンに愛され続けるだろう。

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