フランシス・スラ・シアオシ

フランシス・スラ・シアオシ

フランシス・スラ・シアオシ（Pharansis Sula-Siaosi）は、2000年7月15日に生を受けた、才能あふれるラグビーユニオン選手である。主にフォワード第1列のプロップとして、スクラムやブレイクダウンといった局面でチームに貢献する役割を担う。現在は、日本のトップティアであるジャパンラグビーリーグワンに所属するNECグリーンロケッツ東葛の一員として、新たな挑戦を続けている。

幼少期とラグビーキャリアの出発点

彼のラグビーキャリアは、太平洋を隔てた二つの国で形作られた。ニュージーランドで生を受けたスラ・シアオシは、幼い頃に家族とともにオーストラリアへと移住した。オーストラリアはラグビーが盛んな国であり、彼はこの地で本格的に楕円球に触れることとなる。ブリスベンに拠点を置くサウスズ・ラグビークラブでラグビーを始めた彼は、ジュニア時代からその才能の片鱗を見せ、将来有望な選手として注目を集めるようになる。地元のクラブチームで培った基礎と経験が、その後のプロキャリアへと繋がる確かな土台となった。

スーパーラグビーでの飛躍

若くしてそのポテンシャルを認められたスラ・シアオシは、南半球最高峰のプロリーグであるスーパーラグビーに参戦するクイーンズランド・レッズと契約を締結する機会を得る。2022年11月にクイーンズランド・レッズへの加入が正式に発表され、彼は更なるレベルアップを目指し、日々のトレーニングに励んだ。

そして、2023年シーズン、待ちに待ったスーパーラグビー・パシフィックの舞台でデビューを飾る。2023年3月25日に行われたシーズン第5節のレベルズ戦において、彼はリザーブの右プロップとして試合に出場。強豪揃いのスーパーラグビーでの初めてのプレーは、彼にとって忘れられない経験となったことだろう。さらに、同年4月7日のブランビーズ戦では、初めて先発メンバーに名を連ね、自身のパフォーマンスをアピールした。これらの試合での経験は、選手としての幅を広げ、自信を深める貴重な機会となった。しかし、2023年シーズンの終了をもって、彼はクイーンズランド・レッズを退団する選択をした。

日本リーグへの新たな挑戦

クイーンズランド・レッズでの経験を経て、フランシス・スラ・シアオシは新たなキャリアの舞台として日本のジャパンラグビーリーグワンを選択する。日本のラグビーリーグは近年、多くの実力ある外国人選手や日本代表選手が集まり、そのレベルは年々向上している。

2025年4月9日、ジャパンラグビーリーグワンに所属するNECグリーンロケッツ東葛は、彼の加入を公式に発表した。NECグリーンロケッツ東葛は、リーグワンでトップディビジョンを目指すチームであり、スラ・シアオシのようなスーパーラグビーでの経験を持つ選手の加入は、チームのフォワード陣、特にフロントローの強化に大きく貢献することが期待される。プロップはスクラムの最前線を担うポジションであり、その安定感や推進力は試合の流れを左右する重要な要素となる。彼のフィジカルの強さ、技術、そして経験が、チームのセットプレーを安定させ、攻撃の起点となるだろう。

今後の展望

ニュージーランドに生まれ、オーストラリアでラグビーの基礎を築き、スーパーラグビーでプロとしての経験を積んだフランシス・スラ・シアオシ。国際的なキャリアを経て、これからは日本の地でその実力を発揮する。NECグリーンロケッツ東葛の一員として、ジャパンラグビーリーグワンの舞台でどのようなプレーを見せ、チームにどのような貢献をするのか、多くのラグビーファンからの注目が集まっている。彼の加入が、チームに新たな活力をもたらし、目標達成に向けた大きな力となることは間違いないだろう。

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