フレッド・カプルス

フレッド・カプルスは、1959年10月3日にアメリカ・ワシントン州シアトルで生まれました。彼のフルネームはフレデリック・スティーブン・カプルスです。

ゴルフは父親の手ほどきで始め、1980年にプロの道へ進みました。ヒューストン大学を卒業後、1981年からアメリカPGAツアーに参戦しています。1983年6月、「ケンパー・オープン」でツアー初優勝を飾り、5人によるプレーオフを制しました。1984年には「プレーヤーズ選手権」で初のビッグタイトルを獲得し、その才能を広く知らしめました。

1989年には、アメリカ代表チームとヨーロッパ選抜チームが対戦する団体戦「ライダーカップ」のアメリカ代表選手に選出されました。この頃から、カプルスはゴルフ界での地位を確立していきます。

1992年は、カプルスにとってゴルフキャリアの頂点となる年でした。3月には「ニッサン・オープン」と「ネッスル招待選手権」で連続優勝を果たし、ネッスル選手権の優勝で、彼は初めて世界ランキング1位に輝きました。同年4月、第56回マスターズでは、4日間通算13アンダーパーでラウンドし、2位のレイモンド・フロイドに2打差をつけて初優勝を飾りました。この年の活躍により、カプルスは年間3勝という自己最高成績を記録し、アメリカツアーの年間賞金王にもなりました。しかし、その4ヶ月後には世界ランキング1位の座をニック・ファルドに明け渡しました。

その後、1996年に「プレーヤーズ選手権」で12年ぶり2度目の優勝を遂げましたが、1998年の「ボブ・ホープ・クラシック」と「メモリアル・トーナメント」での2勝以降、5年間ツアー優勝から遠ざかりました。ライダーカップには、1989年から1997年まで5回連続で出場し、チームを盛り上げる役割を果たしましたが、1999年にはメンバーから外れてしまいました。その間、私生活では様々な困難にも直面しました。しかし、2003年4月末、「シェル・ヒューストン・オープン」で5年ぶりとなるツアー通算15勝目を挙げ、見事復活を遂げました。

カプルスのPGAツアー優勝歴は以下の通りです。
1983年：ケンパー・オープン
1984年：トーナメント・プレーヤーズ・チャンピオンシップ
1987年：バイロン・ネルソン・ゴルフ・クラシック
1990年：日産ロサンゼルス・オープン
1991年：フェデックス・セントジュード・クラシック、BCオープン
1992年：日産ロサンゼルス・オープン、ネスレ招待、マスターズ
1993年：ホンダ・クラシック
1994年：ビュイック・オープン
1996年：ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ
1998年：ボブ・ホープ・クライスラー・クラシック、メモリアル・トーナメント
* 2003年：シェル・ヒューストン・オープン

カプルスは、その独特のスイングとプレースタイルで多くのファンを魅了し、ゴルフ界に大きな影響を与えた選手の一人です。彼の活躍は、今後も語り継がれていくでしょう。

もう一度検索