フレンチ、フリス、カイザー、トンプソン

フレンチ、フリス、カイザー、トンプソン（French Frith Kaiser Thompson）は、アメリカとイギリスを拠点とするエクスペリメンタル・ロック・カルテットです。メンバーは、ジョン・フレンチ、フレッド・フリス、ヘンリー・カイザー、リチャード・トンプソンという、それぞれが独自の音楽的背景を持つ個性的なミュージシャンたちで構成されています。

バンドは1987年にアルバム『Live, Love, Larf & Loaf』を制作するために結成されました。このアルバムは、彼らの多様な音楽性を反映した、フォーク、R&B、エクスペリメンタル・ロックなど、さまざまなジャンルの楽曲を融合させた作品となっています。1990年にはセカンド・アルバム『インヴィジブル・ミーンズ』をレコーディングし、カリフォルニア州バークレーでライブ演奏も行いました。

略歴

ギタリストのヘンリー・カイザーと、キャプテン・ビーフハート・アンド・ザ・マジック・バンドでドラマーとして活躍したジョン・フレンチは、1987年にコラボレーションを開始しました。アルバム制作にあたり、彼らはイギリスからフレッド・フリス（ヘンリー・カウのギタリスト）と、リチャード・トンプソン（フェアポート・コンヴェンションのギタリスト）を迎え入れました。

1987年3月、サンフランシスコでレコーディングされたデビュー・アルバム『Live, Love, Larf & Loaf』は、彼らの音楽的な多様性を象徴する作品となりました。各メンバーが作曲した楽曲に加え、ザ・ビーチ・ボーイズの「サーフィン・U.S.A.」や喜納昌吉の「ハイサイおじさん」といったカバー曲も収録されています。

音楽評論家のマーク・デミングは、リチャード・トンプソンの存在が、他の3人のミュージシャンの前衛的な傾向を和らげ、音楽をより聴きやすくする役割を果たしていると指摘しています。彼のフォークロックに根ざしたギタープレイとユーモアのセンスが、バンドのサウンドに独特の風味を加えていることは間違いないでしょう。

1990年3月、彼らは再びサンフランシスコに集まり、セカンド・アルバム『インヴィジブル・ミーンズ』を制作しました。このアルバムでも、各メンバーの個性が際立つ楽曲が収録されており、トラディショナル・ソング「Loch Lomond」のカバーも含まれています。

メンバー

ジョン・フレンチ (John French) – ドラム、ボーカル
フレッド・フリス (Fred Frith) – ベース、ヴァイオリン、ギター、ボーカル
ヘンリー・カイザー (Henry Kaiser) – ギター
リチャード・トンプソン (Richard Thompson) – ギター、ボーカル

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

Live, Love, Larf & Loaf (1987年、Rhino)
Invisible Means (1990年、Demon)

外部リンク

* フレンチ、フリス、カイザー、トンプソン - Discogs（英語）

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