フロイド・バニスター

フロイド・フランクリン・バニスターの選手生活

フロイド・フランクリン・バニスター（1955年6月10日生まれ）は、アメリカ合衆国サウスダコタ州ヒューズ郡ピア出身の元プロ野球選手で、主に投手として活躍しました。左投左打の選手で、息子のブライアン・バニスターも元プロ野球選手として知られています。

経歴

プロ入り前

彼は1973年のMLBドラフトでオークランド・アスレチックスから3巡目（全体71位）で指名されましたが、契約を拒否し、アリゾナ州立大学に進学しました。大学では、1975年に開催された第4回日米大学野球選手権で全米大学選抜チームの一員として選ばれ、2試合に先発。15イニングで25奪三振を達成し、最終戦では14奪三振を記録して大会新に輝きました。

プロ入りとアストロズ時代

1976年、彼はヒューストン・アストロズからMLBドラフトで1巡目（全体1位）で指名され、プロ入りしました。1977年にはメジャーリーグに昇格し、その後数シーズンで印象的なパフォーマンスを披露しました。

マリナーズ時代

1979年にシアトル・マリナーズに移籍すると、その年にはMLB選抜の選手として日本を訪れました。1982年には209奪三振を記録し、アメリカンリーグの最多奪三振のタイトルを獲得、オールスターゲームにも選出されましたが、その年限りで球団を退団しました。

ホワイトソックスとロイヤルズ時代

1983年からはシカゴ・ホワイトソックスでプレーし、1987年に退団。1988年にはカンザスシティ・ロイヤルズに加わりました。そのシーズン中の1989年6月には左肩を故障し、手術を受けることになります。

日本球界時代

1990年にはヤクルトスワローズに入団。年俸100万ドルという破格の条件で迎えられましたが、左肩の故障に悩まされたため、シーズン途中の6月19日に解雇されました。開幕から順調に3連勝を挙げたものの、成績は残せず、日本プロ野球での実績には恵まれませんでした。しかし、ヤクルトの投手コーチ安田猛は、バニスターが持つトレーニング方法や姿勢からチームメイトたちが多くの影響を受けたと語っています。

ヤクルト退団後

ヤクルトを退団後は、1991年にカリフォルニア・エンゼルス、1992年にはテキサス・レンジャーズでプレーしました。

詳細情報

年度別投手成績

バニスターの通算成績には、特に1982年の最多奪三振王と1982年のオールスターゲーム出場が際立ちます。彼のキャリアを通じての投手成績は、メジャーリーグでの成功を物語るものです。

背番号

彼はキャリアの中で複数の背番号を着用しました。38（1977年 - 1981年）、19（1981年 - 1982年、1986年 - 1987年途中、1988年 - 1989年）、24（1983年 - 1985年、1987年 - 同年終了）、15（1990年）、23（1991年）、17（1992年 - 同年途中）、22（1992年途中 - 同年終了）などです。

代表歴

バニスターは1975年に第4回日米大学野球選手権大会のアメリカ合衆国代表に選出されています。

彼のプロ野球生活は多くの成功と挑戦に満ちており、特にメジャーリーグと日本リーグでの経験は、彼にしかできない独特な物語を生み出しました。

もう一度検索