フロム・ダスク・ティル・ドーン

『フロム・ダスク・ティル・ドーン』

概要

『フロム・ダスク・ティル・ドーン』（From Dusk Till Dawn）は、1996年制作のアメリカのホラーアクション映画です。この作品は、特撮メイクデザイナーのロバート・カーツマンによって創られたプロットを元に、映画監督のロバート・ロドリゲスが監督を務め、クエンティン・タランティーノが脚本を執筆しました。導入部分では、強盗した後逃走中のゲッコー兄弟がメインのストーリーとなっており、主演にはジョージ・クルーニーやクエンティン・タランティーノなどが名を連ねています。

ストーリーの軸

物語は、全米で強盗と殺人を繰り返しているゲッコー兄弟、セスとリチャードの逃避行から始まります。彼らは警察の手を逃れる為、メキシコ国境を目指してひた走っていました。その途中、放浪中の元牧師フラーとその家族と出会います。フラー一家は、無理やり彼らの逃避行に巻き込まれる形で、ゲッコー兄弟と一緒にモーテルに一晩宿泊することになります。それが運命の分かれ道となりました。

ゲッコー兄弟は、フラー一家を隠れ蓑にして国境を超え、メキシコの「ティッティー・ツイスター」というトップレスバーに辿り着きます。このクラブは日没から明け方まで営業している場所で、彼らはその夜を過ごすことに。しかし、このバーレストランはただの飲み屋ではなく、実は吸血鬼たちの巣窟だったのです。

吸血鬼との壮絶な戦い

夜が訪れると、吸血鬼たちが本性を現し、ゲッコー兄弟とフラー一家は生き残りをかけた壮絶な戦いを繰り広げます。彼らは、強盗で失った仲間の無念も背負って、吸血鬼たちに立ち向かうことを決意します。戦いは激化し、双方に数多くの犠牲者が出る中で、「ティッティー・ツイスター」は火の海と化します。最終的に生き残ったセスは、彼のしたことへの決着として、フラーの娘ケイトに札束を渡し、現場を後にすることになります。

批評と評価

この映画は独特の混沌としたストーリー展開により、同時にB級映画のおもしろさを引き出しています。Rotten Tomatoesでは、批評家の62%が高評価を与え、平均点6.26の評価を受けていることから、多くの視聴者に受け入れられたことが伺えます。また、Metacriticでは、平均48点と評価されていますが、それでも観客はこの作品の独特のスタイルを楽しんでいるようです。

続編および関連作品

『フロム・ダスク・ティル・ドーン』は1996年のオリジナル作品に続いて、1999年に続編『フロム・ダスク・ティル・ドーン2』（From Dusk Till Dawn 2: Texas Blood Money）や、2000年の前日譚『フロム・ダスク・ティル・ドーン3』（From Dusk Till Dawn 3: The Hangman's Daughter）が製作されています。これらの続編は、ロバート・ロドリゲスの監修の元で制作されました。さらに、2014年3月からはロドリゲス自身が監督するTVシリーズ『フロム・ダスク・ティル・ドーン ザ・シリーズ』が放送され、日本でもNetflixで配信されています。

『フロム・ダスク・ティル・ドーン』は、ホラーとアクション、そして独特なスタイルが融合した作品として今もなお多くのファンに支持されています。

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