フロリダンス

フロリダンスは、舞踏家リチャード・ハートと舞台美術家・柿崎順一によって2002年に東京で結成された、ダンスおよびパフォーマンスアートのユニットです。長野市での初公演を皮切りに、その斬新な表現スタイルで一躍脚光を浴びました。

ユニット名は、花（flower）と舞踊（dance）を組み合わせた造語であり、柿崎順一によって命名されました。その名の通り、フロリダンスの最大の特徴は、花を主材としたインスタレーションによる舞台装置、いわゆる「フラワーアート」と、暗黒舞踏を基調としたダンスパフォーマンスの融合にあります。彼らの作品は、視覚的な美しさと身体表現の力強さが共鳴し、観る者に深い印象を与えます。

公演歴

2002年: 「FLORIDANCE　-Destroy [破壊]」 長野・ピカデリーホール（音楽:内堀悠介）
この初公演では、フロリダンスの原点とも言える、破壊をテーマにしたパフォーマンスが披露されました。内堀悠介による音楽が、作品に奥行きを与えています。
2003年: 「The Color of Skin in the Absence of Sunlight? [太陽の光を失った皮膚の色]」 ストックホルム・Fylkingen （音楽:内堀悠介）
海外での初公演となったこの作品は、太陽の光を失った皮膚の色という、独特なテーマを表現しています。ストックホルムの観客に、フロリダンスの芸術性が強く印象付けられました。
2003年: 「FLORIDANCE　-Projection [投影] Movie Screening + Act」 長野・ピカデリーホール（音楽:内堀悠介）
映画上映とパフォーマンスを組み合わせたこの公演では、映像と身体表現の新たな可能性が模索されました。内堀悠介の音楽が、作品の表現力を高めています。
2003年: 「FLORIDANCE　-Finale [終焉]」 長野・ピカデリーホール（音楽:内堀悠介）
「終焉」をテーマにしたこの作品では、フロリダンスの表現力が極限まで引き出されました。内堀悠介の音楽が、作品の終末観を深めています。
2004年: 「FLORIDANCE　-Rebirth [再生]」 長野・紅蓮劇場稽古場（音楽:後藤剛史）
「再生」をテーマにしたこの作品は、これまでの作品とは異なる、新たな展開を見せました。後藤剛史による音楽が、作品に新たな色彩を加えています。
2005年: 「FLORIDANCE　-Rebel Installation in Nagano [残]」 長野・善光寺 仁王門
善光寺仁王門を舞台にしたこの作品は、既存の空間とパフォーマンスの融合を試みたもので、フロリダンスの新たな挑戦を示すものでした。

フロリダンスは、常に新しい表現を追求し、観客に驚きと感動を与え続けています。彼らの作品は、単なるダンスパフォーマンスにとどまらず、美術、音楽、そして身体表現が一体となった、総合的な芸術作品と言えるでしょう。その独創的な世界観は、国内外で高い評価を得ており、今後の活躍が期待されます。

外部リンク
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