フードサービスネットワーク

株式会社フードサービスネットワークに関する概要

株式会社フードサービスネットワークは、日本全国で展開するローソンの主なチルド物流を担う企業であり、三菱商事の子会社です。元々、この会社の前身は株式会社エフエスエヌ（FSN）という商号でしたが、2003年4月に現在の名前に変更されました。

会社の成り立ち

フードサービスネットワークの起源は、ダイエーグループの物流子会社である株式会社ダイエー・ロジスティクス・システムズ（D-LGS）のコンビニエンスストア物流部門に遡ります。その後、三菱商事の子会社であるエム・シー食品販売株式会社が2002年1月にエフエスエヌに商号を変更しました。この年の7月、ローソンがダイエーグループから三菱商事グループに移管される際に、D-LGSのローソン向け物流部門もエフエスエヌに譲渡されました。

この譲渡当時、エフエスエヌは従業員がわずか20数名の食品卸業者でした。対して、D-LGSには数百名の従業員が在籍していました。譲受後、エフエスエヌは本社を千葉県市川市に置き、その後2003年4月に旧フードサービスネットワークを吸収合併し、商号をフードサービスネットワーク株式会社に改めました。また、同年7月には本社を東京都中央区に移転しました。

主な業務内容

フードサービスネットワークは、ローソンとの密接な関係を持ち、全国約8000店舗のローソンに対して約80%のチルド商品の供給を行っています。このセクターは、同社の売上の大部分を占める重要な業務です。会社は低温流通食品の卸売市場で高い売上を誇っていますが、物流の実態はローソンの物流部門と密接に絡んでいます。

最近では、三菱商事のネットワークを活用し、業務の拡大を図るため、ローソン以外の物流サービスにも積極的に進出しています。このような成長戦略により、さらに幅広い顧客基盤を築こうとしています。

経営変動

2011年7月、フードサービスネットワークは三菱商事傘下の食品流通会社の経営統合に伴い、株式会社菱食の完全子会社となりました。その後、2012年4月には株式会社菱食に吸収合併され、運営が統合されました。

ロジスティクスセンター

物流関連の施設としては、主に下記の3つのセンターが挙げられます。これらは、ローソンの各商品に応じたディストリビューションセンターです。

• - CDC（チルド･ディストリビューション･センター）：チルド商品を取り扱うセンター
• - DDC（ドライ･ディストリビューション･センター）：ドライ商品を専門に扱うセンター
• - FDC（フローズン･ディストリビューション･センター）：冷凍商品に特化したセンター

また、FLC（フードロジスティクスセンター）やBHC（バック･ホール･センター）も重要な役割を持っています。具体的な所在地については、公式ウェブサイトを参照することができます。これらの物流センターが、フードサービスネットワークの効率的な商品流通を支えているのです。

このように、フードサービスネットワークはローソンとの強い結びつきと三菱商事のサポートを受けながら、今後も日本の食品流通業界での地位を強固にしていく方針です。

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