ブックオフコーポレーション

ブックオフコーポレーション株式会社について

ブックオフコーポレーション株式会社は、中古書籍および家電の販売を手掛ける企業です。その名を冠した「ブックオフ」は、全国に展開している人気の中古販売チェーンです。本社は神奈川県相模原市に位置し、坂本孝によって設立されました。

新しい古本屋の形態

ブックオフは、従来の古本屋のイメージを打破し、「新古書店」として新たなスタイルを確立しました。店舗は明るい照明が施されており、広めの面積を持つことが特長的です。さらに、商品の匂いを取り除くための工夫を凝らし、立ち読みを可能にするという斬新な試みが、多くの顧客に支持されました。この結果、全国にチェーン展開され、多彩な商品の取り扱いが実現しました。

特に「BOOKOFF SUPER BAZAAR」では、楽器や幼児用の遊具、さらにはジッポライターや洋酒など、多種多様な商品を取り扱っており、他の中古販売店とは一線を画しています。

経営の変遷

2007年には不正売上の問題から坂本孝会長が辞任。その後、業界全体が縮小する中、ブックオフも厳しい経営状況に直面しました。特に、旗艦店だった原宿店や本社周辺の店舗が相次いで閉店しました。2016年3月期には営業利益が赤字に陥り、その状況を打破するためにブックオフオンラインなどのウェブ店舗を積極的に展開するなどの施策が取られました。

2015年には友好関係にあったハードオフとのフランチャイズ契約を解除し、自社での家電のリユース事業にも乗り出しました。2018年には持株会社のブックオフグループホールディングスが設立され、経営体制を強化しています。現在、ブックオフグループは大日本印刷の持分法適用会社となっており、その事業の展開に注目が集まっています。

コーポレートアイデンティティ

ブックオフのマスコットキャラクターは「よむよむ君」で、多くの広告に登場しています。以前は清水國明がイメージキャラクターとして統治を持っていましたが、系譜をたどると彼の実姉である橋本真由美がブックオフの社長を務めていたことからその起用が決定されたとも言われています。最近では「捨てない人のブックオフ」をキャッチコピーにしたキャンペーンが実施され、さらには「ケータイも売れるブックオフ」というテレビCMも放送されました。

会社の発展

ブックオフは1990年に相模原市で直営1号店を開店しました。1991年から全国フランチャイズ展開が開始され、それを機に店舗数が急速に増加しました。1994年には中古CDやビデオの販売が開始され、2018年には国際的にも存在感を持つ企業となりました。同年、ブックオフコーポレーションの株式が東京証券取引所一部に上場されていることからも、その成長が伺えます。

まとめ

今日でもブックオフは、新しいサービスや商品の取り組みを通じて、顧客に支持されています。利益確保の面での苦境や不祥事も経験しましたが、その後も進化し続ける姿勢が見受けられます。国内外での展開や、新たな取り組みを続けるブックオフの今後に期待が寄せられています。

もう一度検索