ブライアン・ホッパー

ブライアン・ホッパー

ブライアン・ホッパー（Brian Hopper、1943年1月3日 - ）は、イギリスのギタリスト、サックス奏者であり、カンタベリー・ロックのシーンで重要な役割を果たした人物です。

生い立ちと初期の活動

ケント州ウィスタブルで生まれたブライアン・ホッパーは、後にベーシストとして活躍するヒュー・ホッパーの兄です。兄弟は共に、初期のカンタベリー・ロックバンド、ワイルド・フラワーズのメンバーとして活動しました。ワイルド・フラワーズは、カンタベリー・ロックの先駆的なバンドの一つとして知られています。

また、ブライアン・ホッパーは、ソフト・マシーンのアルバム『ヴォリューム2』でサックスを演奏し、彼らのデビュー・アルバム『ソフト・マシーン』では楽曲の共作も行いました。ソフト・マシーンは、プログレッシブ・ロックとジャズ・ロックを融合させたサウンドで、国際的な評価を得たバンドです。

音楽活動からの離脱と再評価

しかし、1970年代初頭にバンド仲間が相次いで亡くなったことが、ブライアン・ホッパーを音楽の道から遠ざけることになります。彼は音楽活動を休止し、農作物保護の研究開発という全く別の道に進みました。

1990年代後半になって初めて、ブライアン・ホッパーは歴史的に重要なアーティストとして再評価されるようになりました。彼のプロジェクトの一つであるアルバム『カンタベリー・サウンドの誕生』は、彼が個人的に収集していた過去の音源から、当時のカンタベリー・シーンを記録した4枚組のCDです。このアルバムは、カンタベリー・ロックの歴史を研究する上で貴重な資料となっています。

ディスコグラフィー

ソロ・アルバム

Virtuality (2003年)
If Ever I Am (2004年)
Just Desserts (2006年) ※with Robert Fenner

その他の参加アルバム

ソフト・マシーン: 『ヴォリューム2』 - Volume Two（1969年）
ワイルド・フラワーズ: 『ザ・ワイルド・フラワーズ』 - Tales of Canterbury: The Wilde Flowers Story (1994年)
Various Artists: 『カンタベリー・サウンドの誕生』 - Canterburied Sounds, Vol.s 1-4 (1998年)

フィルモグラフィー

『カンタベリー・テイルズ ロマンティック・ウォーリアーズIII』 - Romantic Warriors III: Canterbury Tales (2015年) ※DVD

外部リンク

Virtuality in the Voiceprint catalogue
If Ever I Am in the Voiceprint catalogue
Brian Hopper at Calyx, the Canterbury website
* ブライアン・ホッパー - オールミュージック

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