ブライト健太

ブライト健太について

ブライト健太（Kenta Bright Ado）は、1999年5月7日に東京都足立区で生まれたプロ野球選手で、現在は中日ドラゴンズに所属し外野手として活躍しています。彼の父親はガーナ出身、母親は日本人という国際的なバックグラウンドを持ち、二つの文化が交わる家庭で育ちました。

プロ入り前の経歴

ブライト選手は、足立区立弘道第一小学校時代には柔道に取り組んでいましたが、6年生のときに野球に転向しました。その後、足立区立第十一中学校で野球部に所属し、並行して軟式野球チーム「シニアクラーク」にも参加。高校は東京都立葛飾野高等学校に進学し、一塁手としてレギュラーの座を確保します。高校時代には甲子園の出場はなかったものの、2回戦進出の実績を収めました。

高校卒業後は上武大学に進学し、そこでの4年春シーズンには外野手としてレギュラーの座をつかみました。彼の大学時代の成績は素晴らしく、打率.383で3本塁打を記録、さらにMVPにも輝くなどの成果をあげました。また、全日本大学野球選手権大会でも貢献し、プロ志望届を提出することに決めます。

プロ野球選手としての道

2021年10月には、中日ドラゴンズからドラフト1位で指名され、契約金1億円、年俸1600万円という高待遇でプロ契約を結びます。背番号は42で、これは彼が敬愛するジャッキー・ロビンソンにちなんでいます。

中日ドラゴンズでの1年目となる2022年は、怪我に悩まされ厚い壁にぶつかりました。春季キャンプ中に手首や肩、足などを痛め、結局一軍出場はありませんでした。しかし、二軍では46試合に出場し、打率.211、3本塁打という成績を残しました。

2023年シーズンは幸運が訪れ、開幕一軍の座を掴みました。特に印象的なのは、2月の練習試合で2試合連続本塁打を記録し、その後の4月27日にはプロ初安打を放つなど、少しずつ状況が好転していきました。最終的には、31試合に出場し、打率.241で4打点を記録します。

選手としての特徴

ブライト選手は、50m走を5.8秒で駆け抜ける俊足、遠投では100mを投げる強肩、さらに高校通算で38本塁打を放ったパワーなど、多彩な能力を持った選手です。これらの特徴は、彼のプレースタイルにおける大きな強みとなっています。

私生活と人柄

NPB登録名は「ブライト健太」ですが、本名には「アドゥ」とついています。実家では日本語と英語が混じった会話が行われており、両言語の理解力は高いものの、本人は英語を話すことはできません。彼は高校に進学する際、強豪校ではなく地元の高校を選び、仲間や地域愛を大切にする姿勢が強調されています。また、ドラフト1位指名を受けたアフリカ系選手としては、2015年のオコエ瑠偉に続く記録となりました。

2023年12月18日には、高校の同級生と結婚したことを発表し、プライベートでも新たなスタートを切った彼。プロ野球選手としての成長と共に、今後の活躍が楽しみな若手選手です。

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