ブラジリアンワックス脱毛

ブラジリアンワックス脱毛とは

ブラジリアンワックス脱毛は、ビキニラインを含むVIO（Vライン、Iライン、Oライン）のワックス脱毛の一種です。この脱毛方法では、肛門、会陰、外陰部（大陰唇や男性器、恥丘）周辺の毛を、ワックスを用いて根元から取り除きます。毛をすべて取り除くことも、好みのデザインに整えることも可能です。ブラジリアンビキニワックス脱毛、アンダーヘア脱毛とも呼ばれます。

歴史と名称

Tバックの水着を着用する際に、アンダーヘアを処理するために生まれたのが始まりという説があります。Tバック発祥の地であるブラジルにちなんで名付けられたという説や、1987年にマンハッタンのサロンで、ブラジル出身の7姉妹が始めたことが名前の由来という説もあります。当初は女性向けでしたが、後に男性にも広まりました。

効果

ブラジリアンワックスは、1回の施術で対象部位の毛を効果的に除去できます。しかし、レーザー脱毛のような永久脱毛効果はありません。毛のない状態を維持するためには、6週間から2ヶ月に一度の施術が必要です。ワックス脱毛は、毛根を破壊するのではなく、毛を毛根から引き抜くことで脱毛するため、時間が経つと毛は再び生えてきます。

手順

施術は、まず消毒薬で肌を清潔にすることから始まります。次に、温めたワックス剤を脱毛箇所に塗り、専用の不織布をあてて剥がすのが一般的な手順です。ワックス剤にはソフトワックスとハードワックスがあり、部位によって使い分けます。ブラジリアンワックスでは、ワックスが冷えると固まるハードワックスを使用するのが一般的です。

施術を受ける際は、ベッドに仰向けになり、脚を開いた状態で脱毛を行います。下着を着用しない場合もありますが、使い捨てのTバックショーツを着用し、脱毛箇所だけを露出させる場合もあります。プライバシーを守り、リラックスできる環境で施術を受けることが重要です。毛を残す場合は、紙などを当てて脱毛しない部分を保護します。ワックスで取りきれない毛は、ピンセットで丁寧に抜いて整えます。最後に、肌に残ったワックスを取り除き、鎮痛効果のあるローションを塗布することもあります。

リスクと注意点

ブラジリアンワックス脱毛は、肌荒れ、赤み、毛嚢炎、内出血、軽度のやけど、埋没毛、色素沈着などの肌トラブルを引き起こす可能性があります。これらのトラブルは、技術不足、間違ったワックスの使用、アフターケアの説明不足などが原因です。信頼できる技術者に施術してもらうことで、リスクを大幅に減らすことができます。

日本における状況

欧米では一般的な脱毛法ですが、日本では2008年頃から「ハイジニーナ」という言葉とともに注目されるようになりました。エステサロンで施術を受ける人が増えましたが、男性向けの施術はまだ少数です。レーザー脱毛も普及しており、陰毛の脱毛方法として選択肢の一つとなっています。ブラジリアンワックスは、多くの部位に使える反面、太く短い毛には不向きです。

ブラジリアンワックスには、フレンチワックスなど派生した施術方法もあります。また、ハート型などの好きな形に脱毛できる型も市販されています。

技術習得について

日本では、エステティシャン向けの教育の一環としてワックス脱毛が教えられています。2010年には「一般社団法人 日本ブラジリアンワックス協会」が設立され、衛生管理と技術統一を目指して、技術者育成に力を入れています。ワックス脱毛の技術は民間資格であり、各協会団体が普及に努めています。

関連事項

ビキニワックス
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脱毛（美容）
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マイクロビキニ
* 日本ブラジリアンワックス協会

ブラジリアンワックスは、VIOゾーンのデリケートな部分を綺麗にする効果的な方法ですが、注意点も理解した上で施術を受けるようにしましょう。

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