ブラスエクシードトウキョウ

ブラスエクシードトウキョウ（BRASS EXCEED TOKYO）

ブラスエクシードトウキョウ（BRASS EXCEED TOKYO; BXT）は、2012年に結成された日本のプロフェッショナル吹奏楽団です。東京近郊を拠点に活動し、一般社団法人ブラスエクシードトウキョウが運営しています。

概要

BXTは、2009年に東京近郊で活動していた若手演奏家たちが集まり、吹奏楽団としてその歴史をスタートさせました。2012年に現在の楽団名に変更し、活動拠点の地名である「東京」を加え、ブラスエクシードトウキョウとして新たな一歩を踏み出しました。運営法人は一般社団法人ブラスエクシードトウキョウです。

名称変更を機に、BXTはコンサートのスタイルを大きく転換しました。従来の吹奏楽オリジナル作品や既存の譜面による演奏会から、映画音楽、ミュージカル作品、ゲーム音楽など、より幅広い層に音楽の魅力を届けることを目指したポピュラーコンサートを活動の中心に据えました。この方向転換により、BXTは日本国内におけるポップスオーケストラとしての地位を確立しました。

楽団のコンサートマスターは、サクソフォーン奏者の福井健太氏が務めています。また、楽団自主企画公演の約9割の楽譜制作を担当する専属編曲家の藤岡睦穂氏と共に、楽団のブレーンとして重要な役割を担っています。

これまでに、俳優の仲代達矢氏率いる無名塾とのコラボレーションによる子供向け音楽朗読劇や、吹奏楽編成とアイリッシュ・ダンスを融合させたステージなど、ユニークな企画を盛り込んだ公演を全国各地で成功させてきました。特に、2013年から継続開催されている『〜吹奏楽が奏でるゲーム音楽〜』シリーズは、当時の日本のプロ吹奏楽団としては初の試みであり、ゲーム音楽ファン、クラシック音楽ファン、吹奏楽ファンから熱い支持を受け、日本の吹奏楽におけるゲーム音楽シーンの先駆者となりました。

2010年6月にはフジテレビ『めざましテレビ』で紹介され、2014年にはスカパー!『シアターテレビジョン』で『〜吹奏楽が奏でるゲーム音楽〜』と『ロード・オブ・ザ・リング 指輪物語 朗読付』の2作品が放送され、大きな反響を呼びました。これらの番組は数年間にわたり繰り返し放送されるほどの人気を博しました。また、「感動」をテーマに掲げ、全国各地で開催している音楽鑑賞教室やクリニックも高い評価を得ており、教育面や地域に密着した活動にも積極的に取り組んでいます。

楽団の芸術監督には、元NHK交響楽団首席トランペット奏者の津堅直弘氏が就任しています。2023年からは、長年にわたり学校法人佐藤栄学園埼玉栄高等学校で教鞭を執り、武蔵野音楽大学講師も務める大滝実氏が、2人目の芸術監督として就任しています。

主要メンバー

藤岡睦穂 - 楽団専属編曲家
鈴木雄大 - クラリネット（契約団員）
青木智佳子 - フルート
宮本夢加 - フルート/ピッコロ
相良怜 - ファゴット
渥美昌彦 - クラリネット
石井一成 - クラリネット
池谷歩 - クラリネット
藤本港 - クラリネット
森卓也 - クラリネット
山田亜由子 - クラリネット
福井健太 - アルト・サクソフォーン コンサートマスター
細川紘希 - アルト・サクソフォーン
國末貞仁 - テナー・サクソフォーン
菅原聡美 - バリトン・サクソフォーン
市川航平 - ホルン
百瀬太智 - ホルン
池田藍子 - トランペット
佐藤岳史 - トランペット 楽団副代表
永島寛之 - トランペット
一谷啓太郎 – テナー・トロンボーン
西方舞 - バス・トロンボーン
木曽原榛紀 - テューバ
後藤桃 - コントラバス
飯田智子 - パーカッション 楽団代表
塩浜玲子 - パーカッション
高田亮 - パーカッション
田中綾 - パーカッション

BXTは、革新的な試みと地域社会への貢献を通じて、吹奏楽の新たな可能性を追求し続けています。

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