ブラックデビル (オレたちひょうきん族)

ブラックデビル

ブラックデビルは、1980年代に人気を博したフジテレビ系バラエティ番組『オレたちひょうきん族』の看板コーナー「タケちゃんマン」に登場した、ユニークな敵キャラクターです。悪魔の子を自称するこの怪人は、タケちゃんマンと幾度となく激闘を繰り広げ、番組を盛り上げました。

概要

ブラックデビルは、タケちゃんマンと最初に戦った怪人であり、第3話から第51話まで登場しました。当初は高田純次が演じていましたが、第4話からは明石家さんまに交代。高田版は白塗りメイクでしたが、さんま版では設定や特徴が大幅に変更されました。正統派の悪役としての性格が強く、悪魔の帝王を目指して様々な悪事を働きます。変身能力を駆使して人間社会に潜み、黒幕として暗躍してはタケちゃんマンと対決しました。

設定と展開

ブラックデビルは、暗黒星雲の彼方の星から26年前に地球に飛来しました。故郷には家族がいるものの貧しい暮らしを送っており、その息子であるブラックデビルJr.も後に地球に現れます。ブラックデビルの弱点は声帯であり、「クワックワッ」という奇声を発することで正体がバレてしまうことが多くありました。また、タケちゃんマンの誘導尋問や歌に合わせて奇声を発して正体を現すなど、コミカルなシーンも多く見られました。正体を現すと、木綿100%のレオタードに触角アンテナと大きな耳という奇妙な姿になります。耳は遠くの音もキャッチできる他、ゴールデンポール電磁波やブラックデビル光線などの技も使用します。防御技としてデビルバリアも持っています。靴には磁石、耳には豆電球が仕込まれており、特殊能力も発揮しました。また、腰には七つ道具を装備しています。オープニング曲では、ブラックデビルをフィーチャーした歌詞に変更されるなど、タケちゃんマンを意識した演出もありました。

歴代の怪人の中で唯一、組織やアジトを持っており、多くの配下を従えていました。最終的には、タケちゃんマンとの真剣勝負で弱点であるアンテナを折られて死亡しますが、その後も複数回復活しています。

ブラックデビルJr.

ブラックデビルの息子として登場したのがブラックデビルJr.です。父の仇であるタケちゃんマンを憎んでおり、変身能力を持つものの、尻尾が弱点という設定でした。尻尾を掴まれて変身を解かれることが多く、ウルトラマンの替え歌を歌いながら変身するシーンも特徴的です。最終的には、同時期に登場したホタテマンやアミダばばあの人気に押され、タケちゃんマンとの決着がつかないまま自然消滅しました。

テーマソング

ブラックデビルのテーマソングとして、「好きさブラックデビル」という曲も制作されました。この曲は、番組のSP版のみで使用されました。

参考文献

タケちゃんマン大百科（ケイブンシャ、1982年）

関連項目

タケちゃんマン
オレたち昔アイドル族
ストーカー市川

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