ブラックマジックデザイン

ブラックマジックデザインについて

ブラックマジックデザイン（Blackmagic Design Pty Ltd）は、オーストラリアに本社を置く総合映像機器メーカーです。現CEOのグラント・ペティー氏によって創業され、映像業界に革新的な製品を提供し続けています。

グローバル展開

本社はオーストラリアのメルボルンにあり、2015年10月現在、日本（東京、福岡）、アメリカ、イギリス、シンガポールにオフィスを構えています。これにより、世界中の顧客をサポートする体制を整えています。

歴史と買収

2009年、ブラックマジックデザインはDa Vinci Systems社を買収しました。Da Vinci Systems社は、エミー賞を受賞したカラーコレクションとフィルム修復ソフトウェアを持つ企業でした。その後も、2010年にはスイッチャーメーカーのEcholab社、2011年には映像変換機器メーカーのTeranex Systems Inc.社、2012年にはテレシネ・フィルムスキャナの老舗である英国のCintel International社を買収しました。さらに、2014年にはビジュアルエフェクト合成ソフトFusionで知られるカナダのeyeon Software社を買収し、製品ラインナップを拡充しています。

企業理念

同社の標語は「Leading the creative video revolution」であり、映像制作における革新を牽引するという強い意志が感じられます。

主な製品

デジタルシネマカメラ

ブラックマジックデザインは、多様なニーズに応えるデジタルシネマカメラを提供しています。それぞれのカメラは異なる特徴を持ち、プロフェッショナルな映像制作をサポートします。

カラーコレクション・ノンリニア編集

DaVinci Resolveは、カラーコレクション、DI、ノンリニア映像編集を統合したシステムです。業界標準として広く利用され、映画、テレビ、コマーシャルなど幅広い分野で活躍しています。

ライブプロダクションスイッチャー

ATEMシリーズは、ライブプロダクションに対応したスイッチャーです。ATEM Television Studio、ATEM Production Studio 4K、ATEM 1 M/E Production Studio 4K、ATEM 2 M/E Production Studio 4K、ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kなど、様々なモデルがあります。「ATEM」は「エイテム」と発音します。

I/O

DeckLinkシリーズとUltraStudioシリーズは、PCI ExpressおよびThunderboltに対応したI/Oボードです。DeckLink 4K Extreme 12G、DeckLink 4K Pro、DeckLink 4K Extreme、DeckLink Studio 4K、DeckLink SDI 4K、UltraStudio 4K Extreme、UltraStudio 4Kなどがあります。4K60pや4K30pに対応しており、高品質な映像入出力が可能です。

フィルムスキャナー

Cintel Film Scannerは、35mm/16mmフィルム向けの高品質なスキャナーです。フィルム素材のデジタル化に貢献しています。

デジタルシネマカメラ製品詳細

Blackmagic URSA

2014年のNAB Showで発表されたBlackmagic URSAは、ユーザー自身がカメラマウントユニットを換装できる世界初の4Kデジタルシネマカメラです。2015年のNAB Showでは、DCI 4Kに対応する4.6Kセンサー搭載モデルが発表されました。

Blackmagic URSA Mini

2015年のNAB Showで発表されたBlackmagic URSA Miniは、URSAとは異なりマウントユニットの換装はできません。しかし、コンパクトなサイズで高い性能を発揮します。IBC 2015では、PLマウントモデル向けに放送用B4マウントを装着するアダプタが発表されました。

Blackmagic Cinema Camera

2012年のNAB Showで発表されたBlackmagic Cinema Cameraは、キヤノンEFマウントを採用し、2.5K解像度のセンサーを搭載しています。13ストップのダイナミックレンジで1080pや2Kの出力が可能です。2012年のIBC 2012では、パッシブ方式マイクロフォーサーズシステム採用モデルの追加が示唆され、オリンパスやパナソニックの豊富なレンズが利用可能となりました。また、サードパーティ製のアダプターで他のマウントレンズも利用できるようになりました。

Blackmagic Production Camera 4K

2013年のNAB Showで発表されたBlackmagic Production Camera 4Kは、同社初の4Kカメラ製品です。4K30pでの撮影に対応し、世界で初めて6G-SDIビデオ出力を搭載しました。センサーサイズは従来のCinema Cameraよりも大きいスーパー35mmです。ただし、ISO感度やダイナミックレンジはCinema Cameraと比較してやや劣ります。

Blackmagic Pocket Cinema Camera

Blackmagic Pocket Cinema Cameraは、1,000ドル以下のコンパクトなカメラで、SDカードに13ストップのダイナミックレンジを持つスーパー16mmセンサーで1080p RAWまたはProResで収録できます。アクティブマイクロフォーサーズマウントに対応しています。センサーサイズはマイクロフォーサーズの約36%と小さく、フルサイズ換算で約2.88倍のクロップファクターになります。

Blackmagic Micro Cinema Camera

2015年のNAB Showで発表されたBlackmagic Micro Cinema Cameraは、Pocket Cinema Camera同様に13ストップのダイナミックレンジを持つスーパー16センサーを搭載しています。

関連項目

デジタル映画カメラ
カラー・グレーディング

脚注

（脚注の内容は原文に記載がないため省略）

外部リンク

ブラックマジックデザイン

ブラックマジックデザインは、高品質な映像機器を開発し、映像制作業界に貢献し続けています。

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