ブラック・ライダー

ブラック・ライダー（1972年の映画）

『ブラック・ライダー』（原題：Buck and the Preacher）は、1972年に製作されたアメリカ合衆国の西部劇映画です。この作品は、名優シドニー・ポワチエの初監督作品であり、彼自身も主演を務めています。共演には、同じく著名な俳優であるハリー・ベラフォンテなどが名を連ねています。

概要

映画の舞台は、南北戦争終結直後のアメリカ。南部から自由を求めて西部へと移住してきた黒人たちが、白人至上主義者たちの偏見や暴力にさらされながらも、希望の地を目指して困難を乗り越えていく姿を描いています。音楽面では、ブルースミュージシャンのソニー・テリーらが、ジャズ界の巨匠ベニー・カーター作曲の楽曲を演奏し、作品に深みを与えています。

ストーリー

南北戦争終結後、自由を求めてルイジアナ州から西部へと旅立った黒人移住者たちは、かつての農園へと彼らを連れ戻そうと企む白人グループから、略奪、暴行、殺害といった非道な行為を受けていました。移住者たちの先導役であるバックは、白人グループのリーダー、ディシェイから執拗に命を狙われながらも、彼らを守るために果敢に戦います。

そんな中、巡回牧師を名乗るラザフォードが現れ、成り行きからバックに協力することになります。最初は互いに疑心暗鬼だった2人ですが、次第に友情を育み、協力してディシェイ一味に立ち向かいます。バックの妻ルースや、先住民族であるインディアンたちの協力も得ながら、追っ手を撃退し、黒人移住者たちはついに目的地へと辿り着きます。

キャスト

バック：シドニー・ポワチエ
ラザフォード：ハリー・ベラフォンテ
ルース：ルビー・ディー
ディシェイ：キャメロン・ミッチェル

スタッフ

監督：シドニー・ポワチエ
脚本：アーネスト・キンノイ、ドレイク・ウォーカー
音楽：ベニー・カーター、ソニー・テリー

映画の意義

『ブラック・ライダー』は、西部劇というジャンルでありながら、黒人差別の問題に正面から向き合った作品として高く評価されています。シドニー・ポワチエは、監督として、黒人たちの視点から物語を描き出し、抑圧された人々の苦しみと希望を力強く表現しました。また、ハリー・ベラフォンテとの共演も見どころの一つであり、2人の名優が織りなす人間ドラマは、観る者の心を揺さぶります。

外部リンク

ブラック・ライダー - 映画.com
ブラック・ライダー - allcinema
ブラック・ライダー - KINENOTE
ブラック・ライダー - MOVIE WALKER PRESS
Buck and the Preacher - オールムービー（英語）
Buck and the Preacher - IMDb（英語）
Buck and the Preacher - TCM Movie Database（英語）
Buck and the Preacher - American Film Institute Catalog（英語）
Buck and the Preacher - Rotten Tomatoes（英語）

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