ブラッドフォード大学

ブラッドフォード大学：平和学と多様な学問分野を誇る英国の総合大学

ブラッドフォード大学は、1832年に設立された英国ウェスト・ヨークシャー州ブラッドフォードに位置する国立総合大学です。19世紀の歴史を持つこの大学は、ウィリアム・シェイクスピアのソネット38番から引用された「Give Invention Light（創造に光を）」をモットーとしています。

世界的な平和学研究の拠点

ブラッドフォード大学は、世界最大級の平和研究センターを有し、平和学を最初に始めた大学として国際的に知られています。平和学分野では、研究レベルと教育の質の両方で最高評価を受けており、修士課程以上の研究プログラムでは、国内外から多くの研究者が集まっています。

多岐にわたる学部とスクール

大学は、学部ではなく「スクール」というより大きな組織単位で編成されています。具体的には、以下の8つのスクールが設置されており、それぞれのスクール内に複数の学部が配置されています。

考古学・環境科学 (School of Archaeological and Environmental Science)
コンピュータ・情報・メディア (School of Computing, Informatics & Media)
工学・デザイン・技術 (School of Engineering, Design & Technology)
保健 (School of Health Studies)
生命化学 (School of Life Sciences)
教育・開発 (School of Lifelong Education & Development)
経営 (School of Management)
社会国際研究 (School of Social and International Studies)

これらのスクールでは、約170の学部コースと約80の大学院コースが提供されており、学生は自身の興味やキャリアプランに合わせて多様な分野を学ぶことができます。

特に評価の高い分野

特に、平和学と経営学（MBA）は世界的に高い評価を受けています。

平和学

平和学科は1973年に開設され、平和と紛争解決研究における世界最大の研究センターへと発展しました。研究、教育の両面で高い評価を受け、平和学、紛争解決、開発学、国際政治と安全保障研究など、多岐にわたるコースを提供しています。国連職員やNGO関係者、各国の外交官、ノーベル賞受賞者などがゲストスピーカーとして招かれるなど、実践的な学びも重視されています。

また、ロータリー財団の世界平和フェローシップ提携大学として、英国で唯一、世界で7つのうちの1つに選ばれています。

経営学（MBA）

スクール・オブ・マネージメントのMBAプログラムは、英国トップクラスのMBAとして知られています。40年以上の歴史を持ち、2008年にはフィナンシャル・タイムズのグローバルランキングで世界53位にランクインしました。多様な学生が集まる環境と最新の設備が特徴であり、投資対効果が高いという評価も得ています。卒業生の平均年収も高く、キャリアアップを目指す社会人に人気のプログラムです。

キャンパス

メインキャンパスはブラッドフォード市中心部に位置しており、スクール・オブ・マネージメントのキャンパスは小高い丘の上にあります。自然に囲まれた美しい環境で、学生は落ち着いて学習に取り組むことができます。

国際交流

ブラッドフォード大学は、世界各国の大学と提携しており、エラスムス交換留学制度などを通じて、学生に国際的な経験を積む機会を提供しています。提携大学には、法政大学、カリフォルニア州立大学、ジュネーブ大学などが含まれます。

著名な卒業生

ブラッドフォード大学からは、政治家、外交官、NGO代表など、様々な分野で活躍する多くの卒業生を輩出しています。日本からは、元国会議員の遠山清彦氏、弁護士の浅井和子氏、NGO代表の大西健丞氏などが卒業生として名を連ねています。海外からは、イギリス国防大臣のアン・テイラー氏や、前モンゴル国首相のリンチンニャム・アマジャルガル氏などが卒業しています。

トルストイカップ

ブラッドフォード大学平和学の学生とキングス・カレッジ・ロンドン戦争研究学の学生の間で毎年行われるフットボール大会です。

まとめ

ブラッドフォード大学は、平和学研究の世界的拠点として、また多様な分野で質の高い教育を提供する大学として、国際的に高い評価を得ています。豊かな自然に囲まれた美しいキャンパスで、世界中から集まる学生たちが共に学び、成長しています。

公式サイト（英語）
ブラッドフォード大学日本語サイト

もう一度検索