ブランドン・ウッドラフ

ブランドン・ウッドラフ：ブルワーズの頼れる右腕

ブランドン・ウッドラフは、アメリカ合衆国ミシシッピ州テューペロ出身の、MLBミルウォーキー・ブルワーズに所属するプロ野球選手です。右投げ左打ちの投手として、その卓越した投球術と勝負強さで知られています。

プロ入り前

ウッドラフは2011年のMLBドラフトでテキサス・レンジャーズから5巡目で指名を受けましたが、契約せずミシシッピ州立大学に進学しました。大学での経験を経て、2014年のMLBドラフトで、ミルウォーキー・ブルワーズから11巡目で指名され、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。

ブルワーズでの活躍

プロ入り後は、傘下マイナーリーグで着実に経験を積み重ねました。ルーキーリーグからA+、AAとステップアップし、各レベルで安定した成績を残し、着実に成長を遂げました。2016年には、A+級とAA級で28試合に先発登板し、14勝9敗、防御率2.68という素晴らしい成績を収めました。

2017年、ついにメジャー昇格を果たします。メジャーデビュー戦となった8月4日のタンパベイ・レイズ戦では先発として6.1回を無失点に抑え、初登板初勝利という華々しいデビューを飾りました。その後も先発ローテーションの一角として活躍しましたが、8月にはマイナー降格を経験するなど、メジャーでの定着には苦労しました。

2018年には先発とリリーフを兼任するようになり、ポストシーズンでも重要な役割を担いました。特に印象深いのは、ロサンゼルス・ドジャースとのナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ第1戦での活躍です。3回表から2番手として登板すると、その裏にクレイトン・カーショウから本塁打を放つという、リリーフ投手として歴史に残る快挙を成し遂げました。この本塁打は、リリーフ投手がカーショウから放った初めてのホームランであり、史上3人目の快挙でした。

2019年には先発に復帰し、5月には5試合に先発登板して4勝0敗、防御率1.36という驚異的な成績を収め、オールスターゲームに選出されました。しかし、左腹斜筋の負傷によりシーズン途中で戦線離脱、レギュラーシーズンでの登板はなくなりました。それでも、ポストシーズンのワイルドカードゲームに先発登板するなど、チームへの貢献を続けました。

2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で60試合制となったシーズンで、チームの開幕投手を務めました。13試合に先発登板し、3勝5敗、防御率3.05という成績を残しました。

2021年には2年連続で開幕投手を務め、オールスターゲームにも選出されました。しかし、怪我の影響もあり、2022年には27試合に先発登板し、13勝4敗、防御率3.05という成績を残しました。

2023年は開幕からローテーション入りするも、右肩を負傷し、故障者リスト入り。4カ月間の離脱を余儀なくされましたが、8月に復帰し、11試合に先発登板して5勝1敗、防御率2.28という素晴らしい成績を残しました。シーズン終了後、ノンテンダーFAとなりましたが、2024年2月にはブルワーズと再契約を果たし、今後もチームの中心投手として活躍が期待されます。

投球スタイル

ウッドラフの投球は、速球（フォーシーム・シンカー）が中心で、投球の約6割を占めます。最速100mph（約160.9km/h）の速球に加え、カーブ、スライダー、チェンジアップといった変化球を織り交ぜ、打者を翻弄します。

まとめ

ブランドン・ウッドラフは、類まれな才能と持ち前の勝負強さで、メジャーリーグで活躍を続ける投手です。数々の怪我や困難を乗り越え、ブルワーズの勝利に貢献し続けています。今後も、彼の活躍から目が離せません。

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