ブランドン・ラッシュ

ブランドン・ラッシュについて

ブランドン・ラッシュ（Brandon Leray Rush）は、1985年7月7日にアメリカ合衆国ミズーリ州カンザスシティで生まれたバスケットボール選手です。ポジションはシューティングガードで、身長198cm、体重95kgという恵まれた体格を持っています。彼は兄が2人おり、長兄のジャロンは元UCLAのバスケット選手、次兄のカリームはロサンゼルス・レイカーズ等で活躍しました。

学生時代の経歴

ラッシュはミズーリ州いおよびノースカロライナ州ダーラムの高校でバスケットボールをプレーしました。彼は2005年に全米の高校生ランキングで13位、スモールフォワードとしては2位に評価され、Rivals.comからは5つ星の評価を受けました。2005年のNBAドラフトにはエントリーせず、地元のカンザス大学に進学します。1年生の時から全試合に先発出場し、チームトップの13.5得点、5.9リバウンド、3ポイントシュート成功率47.2%を記録してチームのビッグ12カンファレンス優勝に貢献。彼はこの年、カンファレンスの最優秀新人に選ばれ、ファーストチームにも選出されました。

その後、2007年4月にはNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明しましたが、右膝の前十字靱帯を断裂したため、同年5月にこの決断を撤回しました。6月には靭帯の修復手術を受け、11月に復帰を果たしました。3年生のシーズンでは、マリオ・チャルマーズらと共に2008年のNCAAトーナメントに優勝。この時、準決勝でのノースカロライナ大学戦では25得点と7リバウンドを記録し、その試合のMVPに輝きます。

最終的には2008年にNBAドラフトにアーリーエントリーし、全体13位でポートランド・トレイルブレイザーズに指名されました。

NBAキャリア

ドラフト後すぐに、ジャレット・ジャックやジョシュ・マクロバーツらと共に、次兄カリームが在籍したインディアナ・ペイサーズにトレードされました。その後、2011年にルー・アマンドソンとのトレードでゴールデンステート・ウォリアーズに移籍。11-12シーズンには自己ベストである平均9.8得点、FG成功率50.1%、3ポイントシュート成功率45.2%を記録しました。

2012年にはウォリアーズとの契約を2年間延長しましたが、2012年11月のメンフィス・グリズリーズとの差において、着地に失敗し左膝の靱帯を損傷し、シーズンを全休することとなりました。2013年にはユタ・ジャズに移籍しましたが、その後も怪我に悩まされ、出場機会は限られていました。

2014年にウォリアーズに復帰し、チームはNBAチャンピオンに輝きました。その際、ラッシュはNCAAとNBAの両方でのチャンピオンとなることが実現しました。2016年にはミネソタ・ティンバーウルブズと契約し、2017年にはミルウォーキー・バックスと契約しましたが、シーズン開幕前に解雇されました。2018年にはポートランド・トレイルブレイザーズと10日間契約を結びました。

プレースタイルと人物像

ブランドン・ラッシュはスウィングマンとして知られ、攻撃的なプレースタイルと確実性のあるシューティングスキルで多くのファンに愛されました。そのキャリアは困難に満ちていましたが、彼の努力とスキルは、バスケットボールの世界で重要な地位を確立しました。

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