ブルックス・リー

ブルックス・リー：将来を嘱望されるツインズ遊撃手

ブルックス・トーマス・リー（2001年2月14日生まれ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のプロ野球選手です。ミネソタ・ツインズに所属し、遊撃手として活躍しています。右投げ両打ち。

彼の野球キャリアは、恵まれた環境から始まりました。父は野球指導者であるラリー・リー氏です。この環境が、彼の才能開花に大きく貢献したことは間違いありません。

高校時代からその才能は早くも開花し、将来を嘱望されていました。2019年のMLBドラフトでは上位指名が予想されていましたが、リーはカリフォルニア・ポリテクニック州立大学サンルイスオビスポ校への進学を選びました。ドラフトではサンフランシスコ・ジャイアンツから35巡目で指名を受け、300万ドルの契約金オファーを受けましたが、彼はこれを断り、大学進学の道を歩むことを選択しました。

大学1年目（2020年）は、開幕前に膝の手術を受け、その後は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりシーズンが打ち切られたため、わずか2試合の出場にとどまりました。しかし、2年目（2021年）は大きく飛躍します。55試合に出場し、打率.342、10本塁打、57打点という素晴らしい成績を残しました。さらに、27二塁打を記録し、大学の歴代最高記録を更新する偉業を達成しています。同年には、大学野球アメリカ合衆国代表にも選出され、その実力を国際舞台でも証明しました。

大学での活躍を経て、2022年のMLBドラフトでは、ミネソタ・ツインズから1巡目全体8位で指名を受け、プロ入りを果たします。契約金は567万5000ドルにのぼりました。プロ入り後は、ルーキー級からAA級までのマイナーリーグで経験を積み、着実に実力を高めていきました。3球団で合計31試合に出場し、打率.303、4本塁打、15打点を記録しました。

2023年はAA級ウィチタでシーズンを開始し、8月初旬にはAAA級セントポールへ昇格。この年は2球団合計で125試合に出場し、打率.275、16本塁打、84打点を記録しました。

2024年シーズンは、開幕前に腰痛で故障者リスト入りするアクシデントに見舞われます。しかし、5月20日に復帰すると、AAA級セントポールで25試合に出場し、打率.308、8本塁打と素晴らしい成績を残し、7月3日にはメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りを果たしました。そして、同日のデトロイト・タイガース戦でメジャーデビューを飾りました。

リーの名前、「ブルックス」は、かつて活躍した名選手、ブルックス・ロビンソンに由来しています。この名前からも、彼が野球に対する強い情熱と、偉大な選手への憧憬を抱いていることが伺えます。

まだ若く、メジャーリーグでのキャリアはまだ始まったばかりですが、彼の高い潜在能力と、これまでの実績から、今後の活躍に大きな期待が寄せられています。今後のリー選手の活躍から目が離せません。

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