ブル・アンド・テリア
ブル・アンド・テリア(英:Bull and Terrier)は、
イギリスの
イングランドに起源を持つ犬種で、昔から
闘犬として知られています。この犬種は、特に日本で人気の高いブルテリアの先祖にあたります。
歴史
ブル・アンド・テリアは、
闘犬が禁止される以前から存在していた交配犬の一つですが、正式な犬種として確立されたのは
1835年のことです。この時期、
オールド・イングリッシュ・ブルドッグとさまざまなテリアが交配され、
闘犬としての特性を持つ犬が作り出されました。当初は、闘熊犬や犬同士の戦いに使われていたものの、見た目はあまり優れたものではありませんでした。しかし、勇敢で闘志のある性格が評価され、多くの愛好家がこの犬種に魅了され、純血種としての繁殖が進みました。
ブル・アンド・テリアは、
闘犬だけでなく、護衛犬やペットとしても飼育されていました。1850年代には、ペットとしてより良い姿へ改良され、次第に現代のブルテリアへと進化していきました。
闘犬としての活動は、違法行為となり取り締まりが強化されるにつれて次第に減少し、1870年代にはほとんど使用されなくなり
絶滅してしまいました。
特徴
ブル・アンド・テリアは、筋肉質でしっかりとした体格を持ちながらも、テリアの特性を受け継ぎ小柄で機敏な一面があります。頭は大きく、短いマズルを持ち、力強い顎が特徴です。耳は通常、垂れ耳か折れ耳ですが、断耳し立たせることもあります。太い首と長い脚は力強さを強調し、長い垂れ尾が全体のバランスを取っています。皮膚はあまりたるんでおらず、引っ張るとよく伸びます。コートは硬めのスムースコートで、毛色には特に制限がありません。
性格面では、ブル・アンド・テリアは家族に対して非常に忠実で、愛情深い一方で、勇敢で防衛本能が強いという特性を持っています。これらの性格から、彼らは優れた番犬にもなり得ます。
参考文献
この情報に関しては、デズモンド・モリスの著書『デズモンド・モリスの犬種事典』に詳しく記載されています。
関連項目
ブル・アンド・テリアはその歴史と特性から、多くの犬愛好家にとって魅力的な存在であり、今もなおその影響はブルテリアを通じて受け継がれています。