ブルー (DD-387)

ブルー (USS Blue, DD-387)

「ブルー」はアメリカ海軍のバッグレイ級駆逐艦であり、その名はヴィクター・ブルー少将に由来しています。艦は1935年9月25日にノーフォーク海軍造船所で起工された後、1937年に命名、進水し、艦長J・ライト少佐の指揮のもと、正式に就役しました。

艦歴の始まり

就役初年度、ブルーは東海岸とカリブ海で整調および訓練巡航を行い、1938年の夏には太平洋に向けて出航し、その後は第7駆逐艦部隊の旗艦として活躍しました。1940年4月まで西海岸で演習を重ね、その後、真珠湾へ向かいました。1941年の初めにはピュージェット・サウンド海軍造船所でオーバーホールを行い、太平洋戦争の勃発前にサンディエゴ沖で演習を行いました。ブルーは開戦前から真珠湾を拠点として任務に従事しました。

真珠湾攻撃とその後

1941年12月7日、日本軍による真珠湾攻撃が始まると、停泊中のブルーは無事に外洋に逃れることができました。その後、ブルーは真珠湾入り口での偵察任務を行い、空母「エンタープライズ」が指揮する第8任務部隊に加わります。ブルーは太平洋各地での攻撃に従事し、特にマロエラップ環礁やクェゼリン環礁への攻撃では重要な役割を果たしました。

ガダルカナル作戦への参加

1942年8月、ブルーはガダルカナル島の上陸作戦に参加し、火力支援および必要な援護を担当しました。8月9日の第一次ソロモン海戦では、日本艦隊の監視役を務めましたが、艦のレーダーが十分に作動しない中で接触を持たず、逆に日本艦隊の接近を許してしまいました。戦闘後、ブルーはオーストラリアの重巡洋艦「キャンベラ」の生存者を救助するという命を救う活動も行いました。

戦闘とその終焉

その後、ブルーはガダルカナルへの輸送船を護衛して戻る途中、誤って味方を攻撃せんとする危機に直面しました。1942年8月22日に発見された4隻の船が味方であると言われつつも、深刻な情勢に見舞われました。3時59分、日本の駆逐艦「江風」による魚雷攻撃を受け、ブルーは大きな損害を被りました。その後、駆逐艦の抑止に失敗し、曳航の試みも無駄に終わり、最終的に1942年8月23日に海没処分となる運命を辿りました。

戦功

ブルーは第二次世界大戦中に数々の戦闘を経て、最終的に5つの従軍星章を受章することとなりました。その艦歴は、アメリカ海軍の駆逐艦としての使命と努力を象徴するものとなっています。

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