ブルース・アービン

ブルース・アービンのNFLキャリア：波瀾万丈な道のり

ブルース・アービン（Bruce Irvin、1987年1月11日生まれ）は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ出身のアメリカンフットボール選手で、NFLのデトロイト・ライオンズに所属しています。ポジションはディフェンシブエンド。

プロ入り前

アービンは、高校時代に素行の問題でチームを追放されたり、刑務所に数週間入るなど、困難な時期を過ごしました。しかし、バトラーコミュニティカレッジとマウントサンアントニオカレッジを経て、ウェストバージニア大学に転校。2010年には全米2位となる14サックを記録し、ビッグ・イースト・カンファレンスのセカンドチーム、スポーツ・イラストレイテッドからはオールアメリカンに選出されるなど、才能を開花させました。

NFLキャリア

シアトル・シーホークス (第1期)

2012年のNFLドラフトで、アービンは1巡15位という高い評価でシアトル・シーホークスに指名されました。この指名は当時、物議を醸しましたが、アービンはルーキーイヤーからローテーションで起用され、8サックを記録しました。

2013年には薬物違反で4試合の出場停止処分を受けましたが、復帰後はアウトサイドラインバッカーにコンバートされ、マルコム・スミスとポジションを争いました。

2014年には、カロライナ・パンサーズ戦でカム・ニュートンを2サックするなど活躍。第49回スーパーボウルでは、ニューイングランド・ペイトリオッツのロブ・グロンコウスキーを殴り退場処分を受け、1万ドルの罰金を科されました。

オークランド・レイダース

2016年、アービンはオークランド・レイダースと契約。ニューオーリンズ・セインツとの開幕戦でドリュー・ブリーズをサックするなど、チームの勝利に貢献しました。この年は16試合全てに先発出場し、57タックル、7サックを記録し、第15週には守備部門の週間MVPに選ばれました。

2017年も16試合に先発出場し、キャリアハイとなる58タックル、8サックを記録しました。

アトランタ・ファルコンズ、カロライナ・パンサーズ

2018年、レイダースからリリースされたアービンは、地元のアトランタ・ファルコンズと契約。その後、2019年にはカロライナ・パンサーズに移籍し、13試合に出場、タックル36回、サック8.5回を記録しました。

シアトル・シーホークス (第2期、第3期)、シカゴ・ベアーズ

2020年、アービンはシアトル・シーホークスに復帰しましたが、怪我のためシーズンを棒に振りました。その後、シカゴ・ベアーズを経て、2022年に再びシーホークスに復帰しました。

デトロイト・ライオンズ

2023年、アービンはデトロイト・ライオンズとプラクティス・スクワッド契約を結び、現在に至ります。

プレースタイルと評価

アービンは、その運動能力とスピードを生かしたパスラッシュが持ち味です。一方で、ドラフト指名前にはフットボールIQを不安視する声もありました。しかし、プロ入り後は経験を重ね、着実に成長を遂げています。

度重なるチーム移籍を経験しながらも、NFLで長くキャリアを重ねているアービン。その背景には、逆境にも負けない精神力と、常に向上心を持って努力を続ける姿勢があります。今後の彼の活躍にも注目が集まります。

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