ブルース・ウェルチ

ブルース・ウェルチ(Bruce Welch、1941年11月2日 - )は、イギリスのロック音楽界を代表するギタリストであり、作詞家作曲家音楽プロデューサーとしてもその才能を発揮しています。彼は、1950年代から活躍を続ける伝説的なエレキ・インストゥルメンタル・グループ、シャドウズのメンバーとして、世界的な名声を得ました。

サセックス州のボグナーリージスで生まれたウェルチは、幼少期に母親を亡くし、叔母に育てられました。14歳でスキッフル・グループ、ザ・レイルローダーズを結成し、音楽活動をスタートさせます。その後、学友のハンク・マーヴィンが加入し、バンドは1958年のバンド・コンテストに出場するためにロンドンへ。優勝は逃したものの、他のバンドのメンバーと合流し、ザ・ファイヴ・チェスターナッツを結成します。

1958年9月、ウェルチとマーヴィンは、クリフ・リチャードのバックバンド、ザ・ドリフターズに加入。以降、数度の活動休止期間を挟みながらも、シャドウズの中心メンバーとして活動を継続しています。クリフ・リチャードシャドウズの数々のNo.1ヒットを作曲しただけでなく、リチャードや、かつて婚約者であったオリビア・ニュートン=ジョンの作品プロデュースも手掛けました。

彼のソロ作品「プリーズ・ミスター・プリーズ」は、ウェルチ自身によるバージョンはヒットしませんでしたが、1975年にニュートン=ジョンがカバーし、アメリカのポップ・チャートで10位にランクインする大ヒットとなりました。

1989年10月からは、バディ・ホリーの生涯を描いたミュージカル「バディ」の音楽監督を務めるなど、幅広い分野で活躍しています。また、ムーンライト・シャドウズシャドウズ・スタイルのバンド)での演奏や、1998年から2008年までシャドウマニアとしても活動しました。

2004年には、長年にわたる音楽業界への貢献が認められ、OBE(大英帝国勲章第4位)を授与されました。

ブルース・ウェルチは、シャドウズのメンバーとして、またソロアーティストとして、数々の名曲を世に送り出し、世代を超えて多くの音楽ファンに愛され続けています。

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