ブルーチップ (企業)

ブルーチップ株式会社：半世紀以上にわたるポイントサービスの歴史

ブルーチップ株式会社は、日本で長年にわたりポイントサービスを提供し続ける企業です。その歴史は、1956年、アメリカで誕生した「ブルーチップ・スタンプ」にまで遡ります。日本における事業開始は1963年。日本で最初のトレーディングスタンプ専業会社として営業を開始し、以来、時代の変化に合わせてサービスを進化させながら、顧客へのポイントサービス提供を続けてきました。

創業から発展期へ：紙媒体から電子化への移行

1962年、東京都港区青山にブルーチップスタンプ株式会社が設立されました。当初は紙媒体のスタンプカードによるシステムでしたが、1964年には地域社会貢献を目的とした「グループセービングシステム」を導入するなど、早くから独自の取り組みを展開していました。1965年にはスタンプシステムのプロモーションプログラムを国内で初めて導入し、積極的な事業展開を進めました。1967年には大田区上池台に本社ビルを建設、1970年には他社に先駆け年俸契約制度を導入するなど、組織運営にも革新的な取り組みを行っています。

1980年には販売部門を独立させ、ブルーチップスタンプ株式会社を設立。旧ブルーチップスタンプ株式会社は株式会社ブルーチップへと商号変更しました。その後も技術革新を続け、1987年には磁気カードによるスタンプカードシステムを開発。1995年にはブルーチップカードシステムの本格販売を開始し、フリークエント・ショッパーズ・プログラム（FSP）の導入や顧客情報管理システムの構築など、顧客管理の高度化にも取り組みました。さらに1997年には全交換商品の宅配システムを導入するなど、利便性の向上にも注力しました。

デジタル時代への対応：電子ポイントシステムとオンライン事業

1999年にはプレミアム券付きのギフト券発行やインターネットを利用したネットショッピングを開始。2000年には電子ポイントによる発行・交換システム「BEAMシステム」の特許を申請し、2002年には商標登録を完了させました。このBEAMシステムは、2001年には神楽坂商店街に導入されるなど、実用化も進められました。

デジタル技術の進歩に対応すべく、2005年には携帯電話を使ったポイントサービス運営企業と業務提携を結び、2006年にはネット通販事業「all-zone」を開始しました。また、ポイント管理システムに関する特許を取得するなど、技術開発にも積極的に取り組んでいます。2007年には日立製作所と共同開発したICカード対応の新カードターミナルをリリースし、電子マネーSuicaやEdyへの対応も実現しました。

継続的な事業拡大と社会貢献

2013年には電子マネーシステムを開始。2014年には移動スーパー「とくし丸」事業部を発足させるなど、事業領域の拡大を図っています。2018年にはコールセンターをカスタマーセンターとして高知県に設置するなど、地域社会への貢献にも積極的に取り組んでいます。

現在、ブルーチップ株式会社は北海道から九州まで全国に営業部を展開し、幅広い地域で事業を展開しています。数々の企業との連携や業界団体への加盟を通じて、業界の発展にも貢献しています。

事業所一覧と加盟団体

事業所一覧は、北海道から九州まで、全国主要都市に営業部が設置されています。商品交換受付窓口とカスタマーセンターは高知営業部に設置されています。

加盟団体としては、東京商工会議所、オール日本スーパーマーケット協会、日本セルフサービス協会、日本チェーンストア協会など、数多くの業界団体に加盟し、業界全体の活性化に貢献しています。

ブルーチップ株式会社は、半世紀以上にわたる歴史の中で培ってきたノウハウと、時代の変化に対応する柔軟性を活かし、これからも顧客満足度の向上を目指した事業展開を続けることでしょう。

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