ブレイキングドーン

ブレイキングドーン：名門血統と華麗なる競走生活、そして第二の人生

2016年4月23日生まれの競走馬、ブレイキングドーン。その名は「夜明け、新時代」を意味する英語に由来しており、その競走生活はまさにサラブレッドとしての輝かしい夜明けを告げるものとなりました。本馬は、数々のG1競走馬を輩出した名門アグネスフローラ一族の血を受け継いでおり、その潜在能力の高さを予感させる誕生でした。セレクトセール当歳で1944万円という高額で落札された事実は、関係者の期待の大きさを物語っています。

2歳時(2018年)のデビュー戦は、単勝50.6倍という低い人気ながら、後のホープフルステークス2着馬を大きく引き離して圧勝。将来への大きな期待が膨らみました。しかし、続く萩ステークスでは放馬による競走除外というアクシデントに見舞われます。その後も京都2歳ステークスで2着と好走するなど能力の高さを示しましたが、GI初挑戦となったホープフルステークスでは5着に終わりました。

3歳時(2019年)には、クラシック路線に挑戦。弥生賞では重馬場の中、上位人気馬が苦戦するなか3着に入り、皐月賞への優先出走権を獲得しました。しかし、皐月賞では11着と結果を残せず、続く東京優駿（日本ダービー）への道も閉ざされました。その後、秋に挑んだラジオNIKKEI賞では、単勝8.4倍の3番人気。中団から鋭い脚で抜け出し、待望の重賞初制覇を成し遂げました。この勝利は、ブレイキングドーンの真の能力を示す大きな転機となりました。

4歳時(2020年)は長期休養を経て復帰。しかし、思うような結果を残せず、2021年1月4日付けで競走馬登録が抹消され、現役を引退しました。

競走生活を終えたブレイキングドーンは、鳥取県西伯郡伯耆町の大山ヒルズで第二の人生を歩み始めました。乗馬として、新たな活躍の場へと舞台を移したのです。

ブレイキングドーンの血統背景も特筆に値します。4代母には1990年の桜花賞馬であるアグネスフローラ、その母には1979年の優駿牝馬勝ち馬アグネスレディーの名があります。さらに3代母アグネスセレーネーの半弟には、2000年の東京優駿勝ち馬アグネスフライトと2001年の皐月賞馬アグネスタキオンという、日本競馬史に名を刻む名馬が名を連ねています。まさに、輝かしい血統を受け継いだサラブレッドと言えるでしょう。

短いながらも華麗な競走生活、そして新たなステージでの活躍。ブレイキングドーンは、その名にふさわしく、競馬界に新たな時代の幕開けを告げた、記憶に残る一頭と言えるのではないでしょうか。その競走成績、血統表などは、netkeiba.com、スポーツナビ、JBISサーチ等の競馬情報サイトで確認できます。

もう一度検索