ブレイクスルー (3M社のボードゲーム)

ブレイクスルー（Breakthru）

ブレイクスルーは、アレックス・ランドルフがデザインした二人用の抽象戦略ボードゲームで、1965年に3M社から発表されました。このゲームは、プレイヤー同士が互いに対戦しながら戦略を練る必要がある、戦いと包囲の要素が含まれています。また、同じく戦略的な要素を持つネファタフルやチェスといったゲームに類似点があります。

ゲームの概要

ブレイクスルーには、ゲーム盤、20個の銀色の駒、1個の金色の「旗艦」駒、12個の金色の「護送船」駒が含まれています。このゲームでは、金の艦隊が目的とする旗艦を守りながら、銀の艦隊からの包囲を突破していく艦隊戦を演じます。

勝利条件

金の艦隊は旗艦とその護送船を駆使し、敵艦隊の包囲を突破して旗艦を盤の端に到達させることを目指します。一方で銀の艦隊は、金の護送船を排除し、最終的に旗艦を捕らえることがゲームにおける目標です。

ゲームの準備

プレイヤーは合意またはコイントスにより、金の艦隊を担当するプレイヤーと銀の艦隊を担当するプレイヤーを決定します。最初に金のプレイヤーが駒を配置し、旗艦の位置は中央に固定され、護送船の配置は中央水域のいずれかに行えます。次に、銀のプレイヤーが周辺水域に自分の駒を配置し、金のプレイヤーが先攻を決定します。

駒の操作

ブレイクスルーの駒の動きは、一般的にはチェスのポーンのような点があり、駒を移動する場合と敵の駒を取る場合に異なります。そのため操作の手続きには注意が必要です。各プレイヤーは自分のターンにおいて以下の3つの行動を一つ選ぶことができます。

• - 旗艦以外の駒を2回移動する
• - 旗艦を1回移動させる
• - 敵の駒を1回キャプチャーする

移動のルール

プレイヤーはターンごとに2回、旗艦以外の駒を移動することができます。この動きははさみ将棋に似ており、空いているマスが連なっている限り、上下左右に自由に移動可能ですが、敵の駒を取ることはできません。旗艦は1ターンに1回しか移動できないため、その移動をしっかりと計画することが求められます。

キャプチャーの方法

敵の駒を「キャプチャー」する際には、駒を斜めに1マス動かします。この動きは他の多くのゲームでも見られるもので、1ターンに1回だけ行えます。キャプチャーが成功すると、キャプチャーされた駒は盤面から取り除かれ、その駒の置かれていたマスにはキャプチャーを行った駒が移動します。

ゲームの進行

このプロセスは、どちらかのプレイヤーが勝利条件を果たすまで繰り返されます。旗艦が最外周のマスに達することで金のプレイヤーが勝利しますが、先に旗艦がキャプチャーされてしまった場合は銀のプレイヤーの勝利となります。ブレイクスルーは、シンプルなルールながらも深い戦略の楽しさを提供するゲームです。

参考リンク

• - ボードゲームギークでのブレイクスルー情報
• - Game Pileにおけるブレイクスルーの解説

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