ブレイディ・アンダーソン

ブレイディ・アンダーソン：躍動感あふれるプレースタイルでファンを魅了した元メジャーリーガー

ブレイディ・アンダーソン（Brady Kevin Anderson）は、1964年1月18日生まれ、アメリカ合衆国メリーランド州出身の元プロ野球選手。左投左打の外野手として、主にボルチモア・オリオールズで活躍しました。俊足巧打、そして思い切りの良いバッティングで、多くのファンを魅了しました。

レッドソックスからオリオールズへ

1985年のMLBドラフトでボストン・レッドソックスから10巡目指名を受け入団。1988年にメジャーデビューを果たしますが、その後はマイナーとメジャーを行き来する日々を送ります。1988年7月、マイク・ボディッカーとのトレードでカート・シリングと共にボルチモア・オリオールズへ移籍。

オリオールズでの開花

オリオールズ移籍後もすぐに才能が開花したわけではありませんでしたが、1992年に本拠地オリオールパーク・アット・カムデンヤーズが開場した年にメジャーに定着。この年、前半戦だけで打率.286、15本塁打、28盗塁を記録し、オールスターゲームに初選出。シーズン通算では、打率.271、21本塁打、80打点、53盗塁、100得点を記録し、史上初の20本塁打・80打点・50盗塁・100得点を達成しました。

1994年はストライキでシーズンが短縮されましたが、31盗塁を記録し、盗塁成功率は驚異の96.9％を誇りました。

1996年：キャリアハイとなる50本塁打

1996年、アンダーソンは突如として本塁打を量産します。前半戦だけで30本塁打を放ち、4年ぶりにオールスターゲームに選出。自身初の先発出場も果たしました。シーズン最終戦では、当時のサイ・ヤング賞投手パット・ヘントゲンから本塁打を放ち、シーズン50本塁打を達成。フランク・ロビンソンの球団記録を更新する快挙となりました。最終的に、打率.297、50本塁打、110打点、21盗塁、OPS1.034という素晴らしい成績を記録。チームのワイルドカード獲得に大きく貢献しました。この年、シーズン50本塁打と20盗塁を両方達成した史上初の選手となりました。

クリーブランド・インディアンスとのディビジョンシリーズでは、2試合連続で本塁打を放ち勝利に貢献。ニューヨーク・ヤンキースとのリーグチャンピオンシップシリーズでは、第1戦で本塁打を放ちましたが、その後は振るわず、チームも敗退。13年ぶりのリーグ優勝はなりませんでした。MVP投票では9位に入りました。

その後

1997年もオールスターゲームに選出されるなど活躍を続けましたが、1998年以降は成績が下降。2001年にオリオールズを解雇され、クリーブランド・インディアンスへ移籍。2002年限りで現役を引退しました。

引退後

引退後は、2004年にオリオールズの殿堂入りを果たしました。また、打者が肘に着けるプロテクターの考案者としても知られています。これは、彼がインラインスケートを楽しんでいた際に使用していたプロテクターを野球に応用することを思いついたことがきっかけでした。

記憶に残る名選手

ブレイディ・アンダーソンは、その卓越した身体能力とアグレッシブなプレースタイルで、多くの野球ファンに記憶される名選手です。

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