ブレイブサーガ2
『ブレイブサーガ2』は、
2000年5月2日にタカラから発売されたプレイステーション用
シミュレーションロールプレイングゲームです。前作『
新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』の続編として、より深みを増したストーリーと、シリーズ初のフルボイス仕様が特徴です。
概要
本作は、前作の人気を受けて制作された続編であり、『勇者聖戦バーンガーン』の設定を一部継承しています。しかし、ストーリーは前作から一新され、ゴルドランとガオガイガーを除く歴代
勇者シリーズのボスが倒された後の世界を舞台に、新たな敵と主人公が登場します。勇者たちの物語への関わりは薄くなり、「生存権を懸けた戦い」や「人の関わりと運命」といった重厚なテーマが描かれています。
新規参戦・強化要素
前作でスポット参戦だったダグラム、ボトムズ、ガリアンが正式なユニットとして参戦。さらに、ガードウイング、マイトガンナー、空影といった新たなユニットも加わりました。人間型のユニットとして、シズマや火鳥勇太郎、ダグオンチーム(ダグテクター姿)、サイボーグガイも登場します。
また、ブレイブサーガシリーズで初めて
勇者王ガオガイガーが参戦し、原作をモチーフにした新たなシナリオが展開されます。ボトムズからはスラッシュドッグとテスタロッサ、ガリアンからは鉄巨人が参戦し、戦闘を彩ります。
ディスク2枚組によるフルボイス化も実現し、キャラクターたちの感情豊かな表現が楽しめます。
発売延期と特典
発売予定日にゲーム制作が間に合わず延期されたものの、予約者には発売延期を知らせる詫び状とオリジナルポストカードが郵送されました。前作のような限定フィギュアや勇者の証といった特典はありませんでしたが、店頭予約特典として限定ポスターが付属し、取扱説明書の応募券と前作ソフトの応募券を合わせて送ると、担当声優のサイン入り台本や色紙が当たるキャンペーンが実施されました。
続編への伏線
ゲーム中には、マグナ・フラッシュの合体や未登場の聖勇者など、次作を匂わせる伏線が散りばめられていますが、残念ながら続編は実現していません。
新要素
合体前の出撃
前作では合体状態でしか出撃できなかったユニットが、本作では合体前の状態で出撃できるようになり、戦略の幅が広がりました。
ガッツ
敵の撃破や被弾、ターンの経過によって「ガッツ」メーターが上昇し、満タンになると合体や必殺技の使用、HPがわずかに残るなどの恩恵を受けられます。
ドリル
ドリルを装備したユニットは、敵に隣接した状態で「ドリル」コマンドを使用すると、敵にダメージを与えてノックバックさせ、向きを変えさせることができます。
特殊防御
ガオガイガーのプロテクトシェードやシールドを装備したユニットは、「特殊防御」を使用することで、敵からの攻撃によるダメージを大幅に軽減できます。
データコンバート
前作のデータを引き継ぐことで、サブシナリオでブラックマイトガインとカゲロウを仲間にすることができます。また、シナリオ面でもキリコ、クリン、ジョルディ、瞬兵との関係性が変化します。
あらすじ
かつて魔族に支配されていた地球。魔族が封印された後、平和な時代が訪れましたが、魔王バルドーの復活によって再び危機が訪れます。魔族を封印する「剣の一族」の末裔であるシズマは、魔族によって母を奪われ、自らも仮の身体で蘇ります。復讐を誓ったシズマは、失われた肉体を取り戻すため、バルドー帝国に立ち向かいます。同時期に、愛美は行方不明となった瞬兵たち勇者の捜索を開始します。
参戦作品
勇者エクスカイザー
太陽の勇者ファイバード
伝説の勇者ダ・ガーン
勇者特急マイトガイン
勇者警察ジェイデッカー
黄金勇者ゴルドラン
勇者指令ダグオン
勇者王ガオガイガー
勇者王ガオガイガー外伝 獅子の女王
勇者聖戦バーンガーン
装甲騎兵ボトムズ
太陽の牙ダグラム
機甲界ガリアン
登場人物
剣の一族
シズマ: 「最後の剣」の伝承者。魔族に肉体を奪われ、復讐を誓う。
千草: シズマの母。「最後の剣」の巫女。シズマを救うために命を落とす。
魔族
魔王バルドー: バルドー帝国を支配する魔族の王。
魔族参謀ゴーデス: シズマのアフェタと肉体を奪った張本人。
ヴァリオンシリーズ
モトヴァリオン: シズマが乗り込む巨大バイク。
ヴァリオン: モトヴァリオンに封印されていたヴァリオンの本来の姿。
ヴィクトリオン: ヴァリオンとコズミックシャトルが合体した形態。
ギャラクシオン: すべてのアフェタを取り戻したヴィクトリオンの最終形態。
用語
最期の剣(ファイナルブレード): バルドー帝国に立ち向かった一族。
暗黒剣(ソウルイーター): 最期の剣と対を成す剣。
ベルターヌ: 魔族が支配する原始破状惑星。
アフェタ: 剣の一族や魔族が使用する力の根元。
練気体: 千草がシズマに与えた仮初めの肉体。
主題歌
OP: 「CROSS OVER 〜ひとりじゃないから〜」
ED: 「笑顔の場所へ」