ブレナン・ボッシュ

ブレナン・P・ボッシュ：波乱万丈な野球人生

ブレナン・P・ボッシュ（Brennan P. Boesch、1985年4月12日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタモニカ出身の元プロ野球選手。外野手として活躍し、左投左打であった。

高校・大学時代

ハーバード・ウェストレイク高校時代には打率.490という驚異的な数字を記録し、その才能は早くから注目されていた。ベースボール・アメリカ誌では、将来有望な25人の選手の一人として紹介されたほどである。その後、カリフォルニア大学バークレー校に進学し、更なる成長を遂げた。

タイガースでの鮮烈なデビューと挫折

2006年のMLBドラフトでデトロイト・タイガースから3巡目（全体82位）で指名を受け、プロとしてのキャリアをスタートさせた。マイナーリーグで着実にステップアップし、2009年には2Aエリー・シーウルブズで本塁打王に輝くなど、その才能を開花させた。

2010年、AAA級トレド・マッドヘンズでシーズンを迎えたボッシュに、チャンスが訪れる。カルロス・ギーエンの故障者リスト入りに伴い、メジャー昇格を果たしたのだ。4月23日のテキサス・レンジャーズ戦でMLBデビューを飾ると、4月30日のロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム戦では、ジョエル・ピネイロからメジャー初本塁打を満塁ホームランで記録するという、鮮烈な印象を残した。5月、6月にはルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞するなど、その活躍は目覚ましかった。しかし、後半戦に入るとスランプに陥り、チームも失速。優勝争いから脱落するという苦い経験も味わった。

2011年は開幕から左翼手のポジションを獲得。マグリオ・オルドニェスの不調と怪我もあり、右翼も守るなど、チームに貢献した。6月6日のテキサス・レンジャーズ戦では、6打数5安打2本塁打5打点5得点という圧巻の活躍を見せた。しかし、8月中旬に右手親指の靱帯を痛め、故障者リスト入り。9月6日に手術を受けたため、チームが地区優勝を果たしたものの、ポストシーズンを含めた残りのシーズンを欠場することとなった。

2013年3月13日、タイガースから自由契約となった。

ヤンキース、エンゼルス、レッズでの挑戦

2013年3月15日、ニューヨーク・ヤンキースと1年契約を結んだ。しかし、メジャーでの出場機会は限られ、AAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースに降格。7月19日には自由契約となった。

2014年1月28日、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムとマイナー契約を結び、AAA級ソルトレイク・ビーズで開幕を迎えた。4月16日にエンゼルスとメジャー契約を結んだものの、再びマイナー降格。9月2日にセプテンバー・コールアップでメジャーに再昇格したが、オフにFAとなった。

2014年11月26日、シンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、2015年4月5日にメジャー契約を結んだ。しかし、6月16日にAAA級ルイビス・バッツに降格。8月19日に再昇格したが、8月31日に右足首の骨挫傷で故障者リスト入りし、9月8日に復帰。10月30日に40人枠から外れAAA級ルイビスに降格し、11月4日にFAとなった。

レッドソックス傘下での引退

2016年1月12日、ボストン・レッドソックスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加。しかし、メジャーへの道は開かれず、2017年4月11日に現役引退を表明した。

背番号

26（2010年 - 2012年）
22（2013年）
00（2014年 - 同年途中）
28（2014年途中 - 同年終了）
* 27（2015年）

ブレナン・P・ボッシュは、その才能を開花させながらも、怪我に苦しみ、多くの球団を渡り歩いた。決して順風満帆とは言えない野球人生だったが、常に全力でプレーする姿は、多くのファンの記憶に残っている。

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