ブロッコリー (企業)

株式会社ブロッコリーの概要

株式会社ブロッコリー（英: BROCCOLI Co., Ltd.）は、日本国内において、コンピュータゲームソフト、トレーディングカードゲーム、キャラクター商品などの設計及び製造を行う企業です。1994年に設立され、株式会社ハピネットの子会社として新たな展開を続けています。もともとはキャラクターグッズの販売店舗「ゲーマーズ」を展開していましたが、事業内容は多岐にわたります。

会社設立からの歩み

ブロッコリーの設立者である木谷高明氏は、以前に山一證券に勤務していましたが、趣味としての思いからこの企業を立ち上げました。会社設立当初は、コスプレダンスパーティー「コスパ」や同人誌即売会「コミックキャッスル」の運営を主に行っていました。時が経つにつれ、キャラクタービジネスへとシフトし、店舗「ゲーマーズ」を展開し、さらにはアニメやゲームの企画・制作に乗り出しました。

ブロッコリーは、ヒット作として『デ・ジ・キャラット』『ギャラクシーエンジェル』『アクエリアンエイジ』などを持ち、数々の成功を収めました。これらの作品のアニメ化やゲーム化においては、声優オーディションを行い、多くの新人声優がここからデビューを果たしています。その結果、真田アサミや沢城みゆきなどの声優も輩出しました。これにより、オリジナルキャラクターに依存するビジネスモデルを確立し、高い利益率を上げることに成功しました。

経営の課題と再建

しかし、急激な店舗網の拡大や売れ残り在庫の増加に伴い、ブロッコリーは次第に赤字が増えていきました。これを受けて、2003年にはタカラの傘下となり、経営の立て直しを行うこととなります。さらに、2005年にはガンホー・オンライン・エンターテイメントとの提携を発表し、新たな展開が期待されました。しかし、債務超過や不採算店舗の閉店などにより、経営難に直面します。特にトレーディングカードに関しては、その人気が低下すると、大きな損失につながるため、慎重な運営が求められました。

その後、ガンホーやその関連企業に支配され、経営再建を模索し続けました。資金問題は外資ファンドの資金援助によって徐々に解消され、2007年には再び黒字を達成しました。新しい社長体制のもとで、事業部を開発と販売に分け、効率的な運営が進められました。その後も秋葉原本店の拡張や新しい事業戦略の策定など、さまざまな改革が行われました。

最近の動向

2008年にはアニメイトとの資本業務提携を結び、さらに事業の多様化を進めました。一方で、度重なる赤字で役員報酬のカットを余儀なくされることもありましたが、競争が激化する中で、店舗の見直しや新商品開発に注力しました。2011年には小売事業からの撤退が発表され、特にアニブロゲーマーズをアニメイトに譲渡しましたが、同年は黒字に転換するなどの成果もありました。

その後、新たなコンテンツとして「うたの☆プリンスさまっ♪」やトレーディングカードゲーム「Z/X|Z_X」などを展開し、アニメやゲーム業界での存在感を持ち続けています。2023年にはハピネットが株式公開買付けを実施し、ハピネットが親会社となりました。これに伴い、上場廃止が発表され、ブロッコリーは新しい時代を迎えました。

事業所と主要な企画

本社は東京都練馬区に位置し、池袋や練馬高野台に事業所を持っています。主な企画には「デ・ジ・キャラット」「ギャラクシーエンジェル」、「アクエリアンエイジシリーズ」などがあり、トレーディングカードゲームやコンピュータゲームも数多くリリースしています。また、アニメーション制作にも関与し、有名作品のプロデュースを手掛けた実績があります。

このように、ブロッコリーはアニメやゲームの文化に貢献しつつ、企業としての成長を続けてきたことが感じられます。

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