ブロンズ・レコード

ブロンズ・レコードは、1971年に音楽プロデューサーのジェリー・ブロンによってロンドンのチョーク・ファームに設立された、イギリスのインディ・レコードレーベルです。

設立の背景と初期の活動

ジェリー・ブロンは、ヴァーティゴ・レコードでユーライア・ヒープのプロデュースを担当していました。自身のレーベル設立のきっかけは、ユーライア・ヒープ、ジューシー・ルーシー、リチャード・バーンズ、コロシアムといったアーティストのレコードをより自由に制作したいという思いからでした。レーベルの名前は、当時ユーライア・ヒープのドラマーだったイアン・クラークによって名付けられました。

所属アーティスト

ブロンズ・レコードは、多様なジャンルのアーティストを抱えていました。オシビサ、パラディン、ゴールディ、マンフレッド・マンズ・アース・バンド、ザ・リアル・キッズ、サリー・オールドフィールド、モーターヘッド、ザ・ダムド、ガールスクール、ブロンズ、ホークウインドなど、数多くのアーティストがこのレーベルからレコードをリリースし、音楽シーンに影響を与えました。

流通の変化と終焉

レコードの製造と流通においては、設立当初はアイランド・レコードと提携していました。その後、1977年にEMI、1980年にはポリドール・レコードへと提携先を変更しています。しかし、1986年に財政的な困難に陥り、事業を畳むことになりました。レーベルのカタログはレイ・リチャーズのレガシー・レコードに売却され、その後キャッスル・コミュニケーションズに転売されています。

レーベルの再発足と再びの破綻

2003年初め、ジェリー・ブロンとピート・ブラウンは、ブロンズ・レーベルを再発足させることを発表しました。彼らは音楽への愛情、とりわけイギリスの音楽への愛情という共通の関心を持っていました。しかし、残念ながら、レーベルはその後再び破綻してしまいました。

ブロンズ・レコードは、短期間ではありましたが、多くの才能あるアーティストを世に送り出し、音楽史にその名を刻みました。

関連項目

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