ブーグ・パウエル

ジョン・ウェズリー・"ブーグ"・パウエル

ジョン・ウェズリー・"ブーグ"・パウエル（John Wesley "Boog" Powell、1941年8月17日 - ）は、かつてメジャーリーグベースボールで活躍した右投左打の一塁手です。フロリダ州レイクランド出身。

登録名にもなっているニックネームの「ブーグ」は、英語のスラングで「ダンスを踊る」という意味を持っています。

経歴

1959年、アマチュアフリーエージェントとしてボルチモア・オリオールズに入団。1961年にはAAAで32本塁打を放ち、その才能の片鱗を見せ始めました。翌1962年からオリオールズの一塁手としてレギュラーに定着し、1974年までチームを支えました。

1967年までは故障に悩まされるシーズンが多かったものの、「一度でいいから故障のないシーズンを送りたい」と願っていたパウエルは、1968年から3年連続で150試合以上に出場し、チームに大きく貢献しました。

1970年には、アメリカンリーグのシーズンMVPに輝きました。同年のワールドシリーズでは、第1戦、第2戦ともに4回にチームの先制となるホームランを放ち、チームを勝利に導きました。さらに、パウエルがホームランを打った試合はすべてチームが逆転勝ちするという記録も残しました。

1971年には日米野球のため来日。打率.397、6本塁打、14打点という圧倒的な成績で大会三冠王に輝き、日本のファンを魅了しました。

1975年にクリーブランド・インディアンスに移籍してからも27本塁打を放ちましたが、オリオールズ時代のような輝きを取り戻すことはできず、1977年にロサンゼルス・ドジャースで現役を引退しました。

引退後は、「ブーグのバーベキュー」という店を経営。かつて自身がプレイしたオリオールズの本拠地にも店を構え、多くのファンに愛されています。

選手としての特徴

パウエルの最大の魅力は、その巨体から繰り出されるパワーでした。現役時代には4度34本塁打以上を記録しています。打率はそれほど高くはありませんでしたが、パワーヒッターにありがちな三振の多さも目立つほどではありませんでした。

足は遅く、通算盗塁は20個。守備も決して得意とは言えず、シーズン10個以上の失策を記録することも少なくありませんでした。

詳細情報

年度別打撃成績は省略

表彰

シーズンMVP：1回 （1970年）
カムバック賞：2回 （1966年、1975年）

記録

MLBオールスターゲーム出場：4回 （1968年 - 1971年）

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB
Baseball-Reference
Fangraphs
The Baseball Cube
* Baseball-Reference (Register)

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