プラナルト宮殿

プラナルト宮殿は、ブラジルの大統領府として、首都ブラジリアの中心部にある三権広場に位置しています。この宮殿は、ブラジル大統領の執務室があり、政府の中枢として重要な役割を果たしています。大統領の公邸としては、アルボラーダ宮殿が別途存在します。

歴史

1960年に竣工したプラナルト宮殿は、ブラジリアが名実ともに首都となった象徴的な出来事でした。その完成を祝う盛大な式典には、多くの来賓が招待されました。「プラナルト」という名前は「高原」を意味し、開発が遅れていたブラジル高原の発展を先導する都市となる期待が込められています。今日では、「プラナルト」は「連邦政府」の代名詞としても広く用いられています。

建築

プラナルト宮殿は、ブラジル人建築家オスカー・ニーマイヤーによって設計されました。彼は三権広場を囲む国会議事堂や連邦最高裁判所も設計しており、これらの建物群と調和のとれた美しい景観を形成しています。宮殿の正面には玄関へと続くスロープと演説台がありますが、これらは大統領就任式や国賓を迎える特別な場合にのみ使用されます。通常、大統領は裏口から宮殿内に入ります。

宮殿は4階建てで、大統領の執務室は3階にあります。執務室には、応接室と会議室が併設されており、調度品は1940年代から1960年代にかけて製作されたものが中心で、リオデジャネイロ時代から使用されているものも含まれています。この階には多くの美術品が展示されており、美術館のような雰囲気を醸し出しています。

2階には、大統領が公務で使用する様々な部屋があります。「最高会議室」は、大統領が閣僚を集めて会議を行う際に使用されます。「高貴室」は、1000人を収容できる大型のホールで、大規模な公式行事に利用されます。4階には、主席補佐官をはじめとする上級職員のオフィスが配置されています。

近年、宮殿の老朽化が目立つようになったため、改修工事が行われ、電気通信設備が最新のものに交換されました。

脚注

関連項目

アルボラーダ宮殿
国会議事堂
ブラジル連邦最高裁判所
ブラジリア大聖堂

外部リンク

* Official website

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