プラハ音楽院

プラハ音楽院

プラハ音楽院は、チェコの首都プラハに位置する名門音楽大学です。1808年に創立され、200年以上の歴史を誇ります。音楽と演劇の専門教育機関として、チェコ国内外で高い評価を得ています。

概要

プラハ音楽院は、アコーディオン、ギター、ピアノ、オルガンといった多様な楽器の演奏技術に加え、声楽、作曲、指揮、演劇など、幅広い分野の教育を提供しています。6年間の修業年限を通じて、専門的な音楽理論や語学教育、一般教育をバランス良く学ぶことができます。学生たちは、オーケストラ、室内管弦楽団、劇団などの付属団体で実践的な経験を積むことが可能です。年間約250回の演奏会と約40回の演劇公演が開催され、学生たちの才能を発表する場となっています。

2005年から2006年の学期には、約550人のチェコ人学生と40人の留学生が在籍していました。

歴史

プラハ音楽院は、1808年に地元の貴族や市民階級によって創設されました。ナポレオン戦争の影響で開学が遅れ、実際の授業開始は1811年となりました。初代学長には、ベドルジフ・ディヴィシュ・ヴェベルが任命されました。

1891年には、アントニン・ドヴォルザークが作曲科の学科長に就任し、1901年から1904年まで学長を務めました。ドヴォルザークの指導を受けた学生には、ヴィーチェスラフ・ノヴァーク、ヨセフ・スク（後の学長）、ルドルフ・フリムル、オスカル・ネドバル、フランツ・レハールらがいます。また、ピアニストのヴィレーム・クルツも教鞭を執り、後に学長となりました。

1918年のチェコスロバキア独立後には、演劇学科とバレエ学科が新設され、総合的な芸術教育機関としての地位を確立しました。

主な卒業生

プラハ音楽院は、数多くの著名な音楽家や演劇家を輩出してきました。音楽家としては、オタカール・シェフチーク、ヤン・クベリーク、ヴァーツラフ・ターリヒ、カレル・アンチェル、ラファエル・クーベリック、ヴィーチェスラフ・ノヴァーク、エウゲン・スホニュ、ボフスラフ・マルティヌー（中退）、ヤロスラフ・イェジェク、ヴァーツラフ・ノイマン、イルジー・ビエロフラーヴェク、フランツ・シマンドル、ヴァーツラフ・スメターチェクなどがいます。

演劇学科とバレエ学科からは、リダ・バーロヴァ（中退）、イジー・ラングマイェル、タチアナ・ヴィルヘルモヴァー（中退）、フィリプ・ブラジェク、ズザナ・ヴェイヴォドヴァらが巣立っています。

プラハ音楽院は、長年にわたりチェコの音楽・演劇界を牽引し、国際的にも高く評価される教育機関として、その名を刻み続けています。

外部リンク

公式サイト

もう一度検索