プリンスメロン

プリンスメロン

プリンスメロンは、サカタのタネが開発したノーネットメロンの一品種です。ニューメロン（真桑瓜の一種）とシャランテメロン（カンタロープメロンの一種）を交配させて生まれた一代交配種です。

「プリンスメロン」という名前は、横浜の青果商グループ「プリンス会」が試食したことに由来しており、決して皇室にちなんだものではありません。

歴史

プリンスメロンは、それまで高級品であったマスクメロンや、甘い瓜であるマクワウリしかなかった時代に、安価なメロンとして一般大衆に広まりました。まさに、安価なメロンの先駆者と言えるでしょう。後にアンデスメロンが登場するまで、プリンスメロンは安価なメロンの代名詞として親しまれていました。

1959年：種苗開発が開始。この年は、皇太子のご成婚の年でもありました。
1961年：真桑瓜とシャランテメロンの交配により、プリンスメロンが誕生しました。
1962年：販売が開始され、市場に登場しました。
1976年：うどんこ病耐病性・つる割れ病抵抗性を付与した改良品種「プリンスPF」が発表されました。

特徴

プリンスメロンの果肉は、緑色の部分と橙色の部分の2層になっています。皮の色は白っぽく、薄い緑色をしており、ネットはありません。甘みはありますが、香りはやや弱めです。また、舌をピリピリと刺激するようなエグ味が出やすいのも特徴の一つです。


長年栽培されてきた産地では、メロンの二大病害であるつる割れ病とうどんこ病に対する抵抗性・耐病性が低く、連作障害によって栽培が困難になっていました。そのため、1976年には改良種の「プリンスPF」が発表され、現在ではこの品種が主流となっています。「プリンスPF」は、従来の「プリンス」よりもやや大きめの果実に育つ傾向があります。

主な産地

プリンスメロンは、北海道から九州地方まで、日本全国で広く生産されています。主な産地としては、以下の地域が挙げられます。

北海道三笠市
秋田県
茨城県
福井県
鳥取県倉吉市
長崎県
熊本県

外部リンク

メロン プリンスメロン（株式会社サカタのタネ）

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