プレジデンテ・ニコラウ・ロバト国際空港

プレジデンテ・ニコラウ・ロバト国際空港について

プレジデンテ・ニコラウ・ロバト国際空港（Aeroporto Internacional Presidente Nicolau Lobato）は、東ティモールの首都ディリにある唯一の国際空港です。空港名は、1975年の東ティモール独立宣言時の首相であり、フレティリンの最高指導者であったニコラウ・ドス・レイス・ロバト氏に由来します。彼は1978年にインドネシア国軍によって射殺されました。独立前はコモロ国際空港として知られていましたが、独立後に現在の名称に変更されました。

空港の概要

空港には、08/26方向に1,850mの滑走路が1本あります。誘導路がないため、航空機は滑走路の両端で折り返す必要があります。ボーイング737やエアバスA320などの航空機が離着陸可能ですが、滑走路の長さには余裕がなく、旅客数も制限されています。ターミナルビルにはボーディング・ブリッジがなく、乗客は搭乗検査後、駐機場まで歩いて移動します。

将来の展望

現在の空港施設は、将来的な旅客数の増加に対応しきれないと予想されており、再開発が計画されています。日本政府と東ティモール政府は、旅客ターミナルの改築に関する覚書を締結しました。2023年には東ティモール政府と国際協力機構（JICA）が契約を締結し、約49億円の無償資金協力により、約3年間をかけて整備を行う予定です。JICAが整備に関わった他の東南アジアの首都の空港には、ベトナムのノイバイ国際空港やラオスのワットタイ国際空港があります。

滑走路については、西側がオンバイ海峡、東側がコモロ川に挟まれた立地条件のため、延長計画が慎重に検討されました。最終的には2,100m級に延長する計画となり、アジア開発銀行からの融資を受けて実施される予定です。また、空港施設や道路の整備は、オーストラリア政府の融資によって行われます。

就航航空会社

東ティモールにはフラッグシップキャリアが存在しないため、かつてはエア・ティモールの名義でシルクエアーが乗り入れていました。

まとめ

プレジデンテ・ニコラウ・ロバト国際空港は、東ティモールの空の玄関口として重要な役割を担っています。再開発によって、より多くの旅客に対応できる空港へと進化することが期待されます。国際協力によって、東ティモールの発展に貢献していくことが重要です。

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