プレハブ建築協会

一般社団法人プレハブ建築協会

一般社団法人プレハブ建築協会（略称：プレハブ建築協会）は、日本の建設分野におけるプレハブ建築の普及と発展を促進し、建築技術の近代化に寄与することを目的として設立された業界団体です。かつては建設省および通商産業省（当時の省庁名）の共管のもとで運営されていました。

設立目的と概要

当協会は、プレハブ建築が持つ利点、すなわち工場生産による安定した品質、効率的な工期などを活かし、安全で快適、そして耐久性に優れた住宅を国民に広く提供することを目指しています。この目標達成のため、以下の多岐にわたる活動を展開しています。

技術開発と研究: プレハブ建築に関する新しい技術や工法の研究開発を進め、施工方法の効率化や品質向上に関する調査を行っています。これに伴い、様々な試験を実施し、技術的な信頼性の確保に努めています。
普及促進と啓蒙: プレハブ住宅のメリットや最新情報を、住宅業界や関連分野、そして一般消費者に向けて積極的に発信し、理解を深めるための啓蒙活動を行っています。
品質管理体制の整備: 会員企業が提供するプレハブ住宅の品質を高い水準に保つため、「プレハブ住宅を供給するための自主管理規準」を策定しています。この規準は、住宅の品質保証やアフターサービスに関する会員各社が遵守すべき基準を定めたものであり、信頼性の高い住宅供給体制を構築しています。
人材育成: プレハブ住宅の販売・提案を行う営業担当者が、住まいづくりの専門家として質の高いサービスを提供できるよう、「プレハブ住宅コーディネーター資格認定制度」を運営し、専門知識を持った人材の育成に注力しています。

組織体制

協会内部には、専門分野に特化した複数の部会や委員会が設置されており、それぞれの課題に対する深い議論と具体的な活動が行われています。

PC建築部会
住宅部会
規格建築部会
教育委員会

プレハブ住宅コーディネーター資格認定制度

この資格制度は、プレハブ住宅の営業担当者の専門性向上を目的としています。協会の実施する講習を受講し、試験に合格した後、所定の審査を経て、適格と判断された者が「プレハブ住宅コーディネーター」として認定されます。資格は認定日から5年間有効です。資格を更新する際には、初回更新時に限り、再度講習を受講することが義務付けられています。認定資格者が勤務する営業拠点、例えばモデルハウスなどには、認定資格者であることを示す楯が掲示されています。この資格の取得者数は、2005年3月時点で累計23,987名に達しており、多くの専門家が育成されてきました。

主な会員企業

以下は、令和元年9月現在の主な会員企業の一部です。

準会員

住友不動産
住友林業
戸田建設
三井ホーム
* レオパレス21

（他にも正会員、賛助会員など多数の企業が加盟しています。）

プレハブ建築協会は、これらの活動を通じて、日本の住宅産業および建設産業全体の発展に貢献し続けています。

もう一度検索